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正義感

 正義感とは、不正義に対して憤る傾向、あるいは不正義をも含む複数の行動選択肢の中から常に正義の肢を選ぶ傾向、みたいなものだと思う。

 私は大学院に入ってから、正義感が強くなってしまった。例えば刑事事件の事実関係なんかを読んで、その悪辣さに義憤を感じたりした。そこまできわどくなくとも、例えば要件事実で誰に立証責任を負わせるのが適当であるかなどの判断で、公正さというものを強く意識するようになった。常識的に考えて、誰にどれだけの利益を与え、誰にどれだけの不利益を与えるのが適当か、というセンスが磨かれたと思う。

 これは正義感というよりはむしろ「公正感」という言葉になじむかもしれない。あるいは、公正感というものが初めにあって、それをもとに、公正な状態から著しく外れた事実を前にして抱く感情が正義感なのかもしれない。正義感は公正感を前提にしているのかもしれない。

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