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策略

 多くの修了生が一発合格を目指しているようで、うらやましくある。私が一発合格を目指さないのは、自分の実力と心理状態を考えてのことである。私は学校での成績が悪かったし、心も弱ってしまった。そんな私が一発合格を目標にすれば、もともと弱い心で、自分の到達度に悩まなければいけなくなり、心がつぶれてしまうのである。そこで私は心理的な策略をめぐらす。目標を、合格という形式的なものではなく、学習の進展という実質的なものに置き換える。こうすればプレッシャーで心がつぶれることがないし、学習の進展を目指すのだから、場合によっては試験合格につながる。

 このように、自分の心理をコントロールすることはよくある。例えば自分が悪口を言われたら、言った相手を道徳的に非難するか軽蔑するかして相手の優位に立とうとする。そのような策略をめぐらして私は生きてきた。