社会科学読書ブログ

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最近

 最近、いろいろアイディアが湧いてきてブログのネタに事欠かない。私はこの場所でだいぶ間違ったこととか言ってきたと思うが、特に恥ずかしいとも思わない。自分が特に偉い地位についていないからだと思う。肩書きがついてきたりすると、下手なことが言えなくなる。将来自分にそれなりの肩書きがつくかどうかは分からないが、肩書きがつく前に、言いたいことを言いたいように言っておこう。

 間違っていても、その時点で精一杯考えていればそれで十分だし、そもそも法律の議論に間違いなどというものがあるのかも疑問だ。それなりに内容のあることが書けると、楽しくて、法律を勉強していることにやりがいが見出せる。本を読んで、そこで得られた知識をもとに、本に書いていないようなことを考えていく。それがとても楽しい。学問の本質は新しいものを生み出すこと、すなわち創造にあるわけで、その創造のはしくれみたいなのをこまごまと精一杯やっているのだ。

 法律学と自然科学は似ている。実定法というものは、必ずしも厳密に論理的な手続で制定されたものではなく、政治や社会の複雑にこんがらがった事情を反映した意思決定で制定されているのである。だから、実定法もまた複雑怪奇なのだ。そのよく分からない複雑なものの根底にある原理を見出していくのが法律学の一つの役割だ。それは、複雑な自然を前にしてそれを規律する法則を見出していく自然科学と類似する。法律学も自然科学も実証科学としての側面を持っているのである。