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思ひ出

 もう一年以上経ったから書いてもいいと思うが、大学院を修了する3ヶ月くらい前から、私は心理的な不調をきたして毎週のように実家に帰っては友人を呼び出して一緒に飯を食ったりした。

 私は当時、二つのことを恐れていた。講義に出るのが億劫になっていたから、講義に出れなくなって単位が取れなくて修了できなくなってしまうこと。これが一つ。もう一つは、何か問題をしでかして処分をくらって修了できなくなってしまうこと。

 私は友人にこぼした。「俺は自分が怖いんだ。何をしでかすかわからない。本当に自分が怖い。」当時私は本当に自分を恐れていた。かつて本当に自分に制御がきかない時期があったから、それが再来するのが怖かった。今は真人間だけれど。だが、かつてそういう人間だったからこそ、その反動で正義を志すのかもしれない。

 傷ついた人間は残酷になってしまうものだ。自分が傷ついた分、他人も傷つけていいと思ってしまうのだ。私は自分の残酷さが怖かった。

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