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農業

 農業を馬鹿にしてはいけません。僕の実家は専業農家で、年収300万程度ですが、子供3人を大学に行かせました。兄は自宅通の国立大だったからそんなにかからなかったけれど、私は東京の一人暮らしだったし、妹は美大でした。その上僕は大学院にまで行っている。だから僕にとって農業というのはとても尊いものなのです。

 けれど、それが可能になったのは、やはり両親や僕ら兄弟が切り詰めた生活をしているからです。僕ら一家は誰一人酒や煙草をたしなみません。服装に無駄な金も使いません。

 そういう倹約家の家なわけですから、僕が本をたくさん買うことについての目が厳しい(汗)。父は、一時期、「あれだけの本いったいどうすんだ。売っ払っちまえ。」と言ってましたし、母は、「あの本は一生かけて読まないといけないねえ。もう本は買うんじゃないよ」と言ってました。両親の目はいつでも厳しい。だから、本を買ってそれが送られてくる時に両親がいると、僕はいつも気まずい思いをする。今月これだけかかりました、と申告するときも非常な勇気がいる。

 一家では僕だけがドラ息子なんですよ。本などに無駄な金を費やしている困り者なのです。ああ、でも読書がなくなったら僕の最大の楽しみがなくなってしまう。読みたい本は次から次へと芋づる式に生まれてくるわけで。もっと幸せな星のもとに生まれたかった。本も自由に買え、好きな学問を東大で続けることができたような星のもとに。

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