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終わりの後の風景

 人生終わったはずなのに、なぜ毎日がこんなにも正常に動いていくのだろう? そもそもこんな日常なんて存在しないはずじゃないか。人生は終わっているのだから。僕には終りの後の風景が見える。すべてが終わったというのに、目を覚まし、飯を食い、本を読み、胸を焦がしたりする。これは一体何なんだ? 端的に矛盾していないか? 人生は終わったはずなのに。何でこんなに世界は動いていくのだろう。僕にはただ終わりの後の風景が見える。本当は存在しないはずの、だからこそ存在しなければならない、そういう終りの後の風景が。