社会科学読書ブログ

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 強くなんなきゃって20歳くらいのとき思って、実際それなりに強くなったのだとは思うのだが、その分、いつの間にか「弱い他人」に不満を抱くようになってしまった。「甘えるな」とか「逃げるな」とか、そんなことを他人に要求するようになってしまった。でも世の中は強い人ばかりではなくて、いつの間にかグレた自分が一層孤立していくのを感じるようになった。それでいいと思った。ブラックジャックを見習え。あいつだけが仲間だと思った。だが最近になってようやく、弱い人への思いやりが必要なんだと思えるようになった。昔は弱い自分が許せなくて、それで弱い人間を嫌ったが、弱い人にも柔軟に対応する、そういう柔軟な強さ、しなやかさが必要だと思うようになった。