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社会科学読書ブログ

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不適応

雑感

 私が受験を批判していたのは、結局私の適応力の無さに由来するのだと気付いた。受験に上手に適応できていれば、何も受験のあらさがしをする必要はない。どうも私は受験にうまく適応できなかった。なぜだろう。そういう問いにおいて、受験のデメリットや私自身のハンディキャップを指摘しなければならなかったのだ。批判と言うものは往々にして、対象と主体との齟齬において生ずるものだ。主体が対象とうまく組み合わさり円滑に運動していけば、何も批判などする必要が無い。それよりも、対象との幸福な結合においてどんどん生産的なことをなしていけばいい。主体と対象とが齟齬するとき、その亀裂に批判が割って入るのだ。そして困ったことに、批判すればするほど、主体と対象との亀裂は深まっていく。批判は、初めにあった小さな罅を、大きな溝にまで拡大し、ますます主体と対象との結合を妨害するのである。まずは適応せよ。その努力もせずに批判しかしないのは、いつまでも主体を周縁部へと追いやり続けることにほかならない。

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