- 作者: 中嶋嶺雄
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1992/12
- メディア: 新書
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国際関係論の理論についてはそれほど詳しく書かれていない。国際関係が政治経済的接触であるのと同様に、文化的接触でもあることを強調しているくらいか。あとは、国際関係論がマルチディシプリナリーであることの説明。あと、国際関係について学ぶ場合には、地域研究が併存しなければならないことの説明。
後半は、国際関係史といった趣。戦後の冷戦期から脱冷戦、脱社会主義まで。終章に国際関係の倫理というテーマが提出され、個人的には一番関心をそそられたが、短い記述で片づけられてしまった。
この本で一番充実しているのは、戦後国際関係史なので、そのダイジェストを読むのには一番適しているかもしれない。