東日本大震災もあって注目されている危機管理という分野。それは企業や公共団体でも常に問題になっている。本書は地方公共団体が直面する危機への対処法を網羅的に取り扱っている。
危機管理の定義に始まって、リーダーシップ、マニュアル、情報・報告、交渉、災害対策、事故対応、不祥事対応、汚職防止、談合対応、着服、飲酒運転、セクハラ、コンプライアンス、クレーム対応、不当要求行為対応、マスコミ対応、議会対応、それぞれについて具体的な指針を示す。単なる抽象論に終わらず、具体的な行動指針を示している点で非常に参考になる。
危機管理についてはさらに総論的な書物を読みたいと思った。