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仕事が好きな人と嫌いな人の違い

 なぜ世の中には仕事が好きな人と嫌いな人がいるのでしょうか。仕事が好きな人の労働は喜びに満ちています。それに対して仕事が嫌いな人は労働についてネガティブな感情を抱いています。仕事が嫌いな人は他人に厳しく、残業しない人やあまり仕事ができない人に変に厳しいです。それに対して仕事が好きな人は多様な人材を認めます。だから、これからの会社の在り方としては仕事が好きな人が多くいた方が望ましいです。その方が従業員間の肯定的な協力関係が期待できるからです。仕事が嫌いな人はむしろ職場の軋轢を生み出す源となります。
 仕事が好きかどうかは、学びを楽しめるかどうか、達成を楽しめるかどうかの二点に関わってくると思います。言い換えれば、過程を楽しめるかどうか、結果を楽しめるかどうか。
 仕事を遂行するにあたって、ルーチンワークでもない限りは常に新しく学んでいく必要があります。新しい知識や技術を身につけることで新しい仕事をこなしていくのです。そこには必ず学習が伴います。その学習を楽しめる人は仕事を楽しめます。
 また、仕事には必ず成果がついてきます。それはすぐに出る成果ではないかもしれないけれど、例えば自分の発案について決裁が下りる。契約の締結までこぎつける。様々な達成が仕事には存在します。その成果・達成を喜ぶという前向きの気持ちを持てる人は仕事を楽しめます。
 もちろんこれは仕事だけに限ったことではありません。人生の様々なイベントにおいて、様々な過程や結果が存在します。それぞれをポジティブに楽しんでいける人が同じように仕事においても過程と結果を楽しめるのです。
 仕事を楽しくやっていると自然と周りの従業員からも評判が良くなります。いつもにこやかで愛想のよい人は人から好かれますし、職場の空気を良くします。そういう人材が多ければ多いほど、会社の業績は上がっていくでしょう。人生を楽しむという基本的なところに仕事を楽しむ根拠はあるのではないでしょうか。