公務員は定期的に異動があるので、ほかの業種よりも異動対策が必要なのかもしれない。本書は異動に際しての心構えを書いたもの。だが、中身については一般的によく言われていることばかりで、最近の経営学的知見が生かされているわけでもなければ、特に真新しいアイディアが書かれているわけでもない。
ただ一点心に残ったのは、「鳥の視点」「虫の視点」「魚の視点」の教え。俯瞰的に仕事を眺めることも大事だし、細かく担当業務を極めることも大事だし、時代の流れを察するのも大事である。この教えはとてもいいと思った。全般的に新入職員向けで、いまさら言われるほどのこともないことが多い。