社会科学読書ブログ

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2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

まんなか

模試の結果は偏差値が50.2だった。公法系が少しよくて、民事系が少し悪くて、刑事系が普通。商法と民訴悪すぎ。でも、択一の勉強が、全体の5分の1も終わってない状況で、よく健闘した方だと思う。まだまだ伸びる自信はある。だが、合格率は3割。このまま…

ひとつの論点を考えるときには、まず、そこで登場する主体は何か、そこで問題となる対象は何か、という物理的(?)基礎をしっかりおさえる必要がある。訴権的利益をめぐる論点だったら、当事者が裁判所に対して請求を申し立てるのだから、登場する主体とし…

成績

あいかわらず成績は悪かったなー。ひとつ落としてるし。でもBもみっつあったよ。前から思ってたんだけど、そもそも法学部の答案の書き方がわかってないんじゃないかしら。一度予備校の答練でも受けた方がいいのかなあ。まあ、予備校教材の答案例でもよく読ん…

証拠共通

共同訴訟人間では証拠共通は認められるが、主張共通は認められないという。だが、民訴39条の趣旨からしたら、証拠共通も認められないはずではないか。証拠共通が認められる理由として、自由心証主義の下ではひとつの歴史的事実の心証はひとつしかありえな…

対抗要件

株式譲渡は、譲受人の氏名・名称、住所を株主名簿に記載・記録しなければ、株式会社・第三者に対抗できない(130条1項)。ここでは第三者対抗要件と対会社対抗要件が同一のものであるが、両者の性質は異なる。第三者対抗要件は、二重譲渡のような事例で権利…

試験モード

ええ、模試は悪かったですよ。一応5割はいったけど。苦笑 でも、模試を受けることで、自分は受験生なんだなあということを実感したし、何よりも敵が見えた。敵はこういう姿をしているのか、という認識。やっと試験モードになった気がする。 あと自分の弱点…

行為

行為というものは、それに関係する様々な人や社会に影響を及ぼす。そして、それぞれの人や社会にとってそれぞれの意味を持つ。例えば警察官が被疑者を現行犯逮捕するとき、現行犯逮捕という行為は、被疑者にとっては身体の自由の侵害であり、警察官にとって…

おすすめの本

・井田良「刑法総論の理論構造」 とにかく刺激的で目からうろこが落ちる。基本書というよりは論文集という感じ。・高橋宏志「重点講義民事訴訟法」 論文集。思考のダイナミズム。・石山卓磨「石山教授の新会社法論文演習」 論文試験のための基本を確実に固め…

令状主義

被疑者の逮捕には逮捕状が必要である(刑訴199条1項)。ここで裁判官のチェックが入る。また被疑者の勾留には勾留状が必要である(刑訴207条1項・62条)。ここでも裁判官のチェックが入る。 だが、行政庁の権力的事実行為、すなわち代執行・直接強…

「基本法」

固有の意味の憲法とは、権力のありかを定める法のことであり、立憲的意味の憲法とは君主の権力を制限するという内容を備えた憲法である。形式的意味の憲法とは、その最高規範としての形式的効力に着目したときの憲法概念であり、実質的意味の憲法とはその内…

私の実家は貧しい専業農家で、この学校に入るときも、生活費はすべて奨学金でまかなうという条件で許してもらった。だが、実際は奨学金だけではたりず、お金が尽きたときには、実家に電話をかけて、何らかの口実をつけて送金してもらう。この電話をかけると…

事実の選別

法律効果の発生の条件として、事実が要件に該当することが要求される。法律や裁判例・学説は、法律効果が発生するために満たすべき「規範」を定立し、法律家はその規範に事実があてはまるかどうかを判断する。法律の答案ではこの「規範とあてはめ」をしっか…

消費貸借契約にもとづく金銭債権を被担保債権として担保を設定するというのはよくあるが、売買代金債権や請負代金債権を被担保債権とするというのは聞かない。売買契約は双務契約だから同時履行(民533)であり、原則としてその場で代金を支払うから担保…

失敗

検索に引っかかるような書き方はやめよう。つい気が緩んでしまった。

合格発表

新司法試験だが、我々の学校はなかなか健闘した模様。現役既修は半分くらい受かってるのね。俺も既修の中で真ん中以上になれるように頑張ろう。自分が一回で首尾よく受かるとは思っていないが、やっぱりできれば一回で受かりたいね。希望が出てきた。

公定力と形成判決

行政行為の違法性は取消訴訟で争うことになっている。行政行為の効力を否定できるのは、職権取消、取消訴訟、不服申立だけであり、その手続的制限から反射的に、公定力なる実体的効力が論じられたりする。 雇用契約の解除(解雇)は、その効力を特定の訴訟形…

全体的に軽い

なんだか心も体も軽い。そしてとろとろしている。溶けやすい。要するにあまりやる気が出ない。まあでもせっかくの休みなんだし、こういう贅沢な時間を過ごしてもいいのかも。

心理的関与

民法総則の詐欺・強迫が、刑法の詐欺罪・恐喝罪とある程度対応するのは分かる。しかもこれらは両方とも被害者を保護する規定である。ただ、民法の意思表示の瑕疵の規定は、自由な意思決定の利益を保護するのに対し、刑法の詐欺・恐喝は、財産上の利益を保護…

日常家事連帯責任

組合的家族観によれば、日常家事とは夫婦共同体の共同事業であり、そこから生じた債務は夫婦が共同出資した組合財産からまず弁済される、として761条を説明する。この観点からは、条文には明示されていない夫婦の相互代理権も、代表者が組合財産を権限の範囲…

体力がない

集中講義の最終日は、疲れていて、教官の話を聞いてもあまり頭に定着しないので、これは受けても意味がないと思って早々と退出した。やばいなあ、これじゃ司法試験最後まで受験できないんじゃないだろうか。体力をつけないと。

ピーク

集中講義の疲れがピークに達している。今日は口述試験もあったので、その疲れと興奮もあり、明日の予習がほとんどできなかった。さいわい明日の分の予習はそんなに多くないので助かった。集中講義、私はふたつだからいいが、みっつとってる人もいて、本当に…

口述試験

論文の口述試験があった。そこで言われたこと。(1)知識が足りてない (2)広範な意味を持つ概念については、その意味を限定して用いろ (3)珍奇な説を思いつきで唱えるのはよしたほうがいい(1)については、これから勉強して少しずつ知識を増やして…