社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2010-07-13から1日間の記事一覧

体制とか反体制とかそういうポーズで気取っているようでは甘いのだと思う。法学徒たるもの、本当の正義を実現しなければならない。それは体制や反体制などという、権威主義・冷笑主義では実現されない。あるがままの法をとりあえず受け入れて、それを批判的…

短答式試験の存在意義

未成年者の婚姻には父母の同意が必要だが、同意なくして届け出が受理されると、その婚姻は取り消せない。この知識を問う肢があった。これでは同意を要求した趣旨が貫徹されないのではないか。それで基本書を読むと、やはり立法の不備であると書かれてあった…

自由意思

平野龍一は『刑法の基礎』で次のように書いている。 刑罰も、人間のもつ法則性を利用して、将来行為者および一般人が同じような事態のもとで犯罪を行なわないように新たな『条件づけ』を行おうとするものにほかならない 一般に刑法的非難の根拠は、行為者に…