社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

知る権利

知る権利は、もっぱら、表現の自由や参政権とのかかわりで論じられている。だが、ものごとを知るという働きは、もっと広範で根本的なものではないだろうか。 知ることには、事実知と技術知があるとされる。事実知とは、「XはYである」といった命題形式の知で…

百選

百選読み、120選による論文構成の訓練を始めた。よく理解できていない論点については「争点」を読んで理解するようにしている。基本書読みも残りわずか。判例読みと論文対策をとにかくやれるところまでやるしかない。後は新司の過去問分析。そういえば選…

違和感

予備校のサイトを見ると、かなり違和感を感じる。いかに早く合格するか、そのことしか考えていない雰囲気がして、どうも自分とは違う価値観で動いているんだな、と思う。実際大多数の受験生は、合格を一番の目標としているわけで、そのニーズに合わせている…

解釈の違憲

法令の合憲限定解釈が、刑罰法規の明確性の原則(31条)に反して違憲になることはないだろうか。 例えば、最大判昭60・10・23は、「淫行」という語の意味を、青少年の未成熟に乗じた性的行為、自己の欲望を満足させるだけの性的行為、に限定している…

更新できない

最近ブログ記事程度のまとまった文章すら書けない。試験の圧力で思考の自由活動が阻害されている。勉強は進んではいるが、完璧に終わらせることは不可能だ。 法のない社会というものを考えてみる。例えば無人島に国籍の違う二人の人間が漂着したとする。そこ…

3分の2

残り4か月。まだ基本書を読んでいる。だが、問題集も並行して読んでいる。事例で考える刑法はもうすぐ終わる。「民事法」は2巻目を頑張って読んでいる。百選をどこまで読めるか。あと、120選でも読んで書き方を学ぼう。昔は予備校の本を読んでもよく分…

マネジメントサイクル

plan→do→see→plan→do→seeを繰り返すのがマネジメントサイクルだ。このサイクルは主に行政法で問題にされている。つまり、行政機関が計画を立て、それを実行し、その結果を事後的に評価し、次の計画に生かしていく。 だが、このサイクルはおよそ人間の行動を…

断片性

刑法の謙抑性の一内容として、刑法の断片性があげられる。これは、単なる不利益ではなく、侵害者を処罰する必要があるほどの法益侵害があって初めて刑法が介入するべきだとする原理である。だが、法システム自体がそもそも断片的ではないか。 人間が生活する…

司法府と立法府

憲法の違憲審査は可能か。つまり、憲法の諸規定が互いに矛盾することを裁判所は審査できるか。これができるとする憲法の規定はない。例えば表現の自由とプライヴァシー権の両方を保障するのは矛盾のような気がするが、12条の公共の福祉の規定を介在させて…

再開

勉強を再開しました。年末年始にかけて、僕の中では一つのドラマがあり、だいぶ動揺しましたが、もう大丈夫です。 今年の目標は、とにかく勉強から逃げないこと。そして法律から逃げないこと。僕にはもはや法律しかありません。法律で生きていくしかないので…