社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

小林正弥『ポジティブ心理学』(講談社選書メチエ)

ポジティブ心理学 科学的メンタル・ウェルネス入門 (講談社選書メチエ) 作者:小林 正弥 講談社 Amazon 今の世の中、精神論は軽視される傾向があります。特に若者の世代は精神論をほとんど信じていません。それは精神論が合理的でなく科学的根拠に乏しいのが…

斎藤幸平『人新世の「資本論」』(集英社新書)

人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤幸平 集英社 Amazon 気候変動の時代に人類が生き残るために資本主義では限界があることを主張。資本主義というのは犠牲のシステムであり、たえず外部に不経済を発生させることで成長する。外部とはグローバルサウ…

ケアというプロジェクト

妻の妊娠がわかってから1年がたつ。次々とやってくる新しい出来事を駆け抜けた一年だった。経験したことのない課題を一つ一つクリアしていくなんともスリリングな一年だった。これはひとつのケアというプロジェクトなのだと思う。 妊娠している妻は体調がそ…

涌井美和子『職場のいじめとパワハラ防止のヒント』(経営書院)

改訂3版職場のいじめとパワハラ防止のヒント 作者:涌井美和子 産労総合研究所出版部経営書院 Amazon パワハラ対策の総合的な実践書。昨今のパワハラ防止法制の解説に始まり、そもそもどういう行為がパワハラになるか、パワハラの定義を解説。パワハラを生み…

村上靖彦『ケアとは何か』(中公新書)

ケアとは何か-看護・福祉で大事なこと (中公新書, 2646) 作者:村上 靖彦 中央公論新社 Amazon ケアについて現象学的観点から語っている。ケアとは、一人で存在することができない仲間を助ける行為であり、弱さを他の人が支える行為である。ケアには二種類あ…