社会科学読書ブログ

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 ひとつの論点を考えるときには、まず、そこで登場する主体は何か、そこで問題となる対象は何か、という物理的(?)基礎をしっかりおさえる必要がある。訴権的利益をめぐる論点だったら、当事者が裁判所に対して請求を申し立てるのだから、登場する主体として(1)当事者(2)裁判所、問題となる対象として(3)請求、この三つの要素の存在をまずおさえる。次に、それぞれの要素について何が論じられるのかをおさえる。(1)当事者だったら、当事者適格、(3)請求だったら、訴えの利益、そして、当事者適格や訴えの利益を限定することに利益を有する(2)裁判所。このようにすれば理解が楽になるし、思い出すのにも便利である。