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学位記

 学位記が届いた。「法務博士(専門職)」というもの。今年の目標はとりあえず卒業することだったので、これでまずは目標達成だ。あとはひたすら勉強するだけ。目標は試験合格ではなく、あくまで「法律学についてできるだけ詳しくなること」である。

 アメリカではlaw schoolの卒業生は社会的に高く評価されているらしいが、日本では「ほうむはかせ? なにそれ?」といった感覚だろう。制度がまだ若いので、その価値がいまだ浮動的なのだ。だが、大学を卒業することに比べて、law schoolを卒業することは格段に大変なことである。law schoolに通っていて、いかに大学が楽だったかが身にしみて分かった。だいたい、「留年」の意味が全然違う。大学で留年するということは、単純に勉強していないということだと私は思っているが、law schoolでは充分に勉強している人でも留年させられるのだ。優秀で、「何でこの人が?」という人が普通に留年させられたりしている。そのような人を私は少なくとも二人知っている。

 それを考えれば、法務博士という学位はもっと評価されていいような気がする。ほかのlaw schoolの事情は知らないが、少なくとも私の通ったところではそんな感じだった。