社会科学読書ブログ

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 まあ受験なんて所詮詰め込みだけど、詰め込みって大事だし、根性要るよね。だいたい大学受験だって詰め込みだったけど、あのとき詰め込んだ知識いまだに役に立ってるしね。結局こういう一種の極限状態をいかにうまく利用して自分の知識やスキルを強固に定着させるかってのが大事なわけですね。なんかの合格体験記を読んだとき、現役で受かった人が、「短期記憶で頑張った」みたいなことを言っていました。ベテランの人々の長期記憶にはかなわないから、現役の場合短期記憶が重要だ、と。僕はそうは思わないんですよね。受験が終わってすぐ忘れる程度の定着では実務に行っても有能な人間にはなれないんじゃないですか。実際、地元の弁護士会主催の答練で、若くして旧司に受かった人の講義をききましたが、全くだめでしたよ。だって共同正犯の成立要件すら覚えてないんですから。いったい何の勉強をしたんでしょうね。その場しのぎの根性勝負だったんですか。公務員試験にはたいてい法律の科目がありますが、合格者は法律なんてすぐ忘れてしまいますよ。事務処理能力を試すための試験なんですね。でもしほうしけんはそうではないだろう。本当に法律の能力を問う試験だろう、と。まあそんなことを言っていないで、僕自身が長期記憶を定着させなければならない。