鳥取県知事・総務大臣を務めた片山と学者の糸賀による共著。図書館を、これからの知的立国を支える国民を育てる場、また事業を行う人々が知識を得る場、国民が適切に知を獲得し民主主義を充実させる場、またまちづくりや地方創生を導く場としてとらえている。そして、そのような図書館という貴重な場を支援するために具体的に交付した交付金の話など出てくる。図書館が地方自治に果たす役割を論じ、実際に地方自治に資するために拠出した交付金の成果を報告している本である。
正直図書館にここまで積極的な意義を見出すことができるとは思わなかった。だが、確かに本を借りるだけの場ではなく、もっと多様な応用可能性がある場だということはよくわかる。目を開かれる思いだった。