風俗嬢がいかにその世界から足を洗ってきたかについて、豊富な具体例をもとに考察している。経済的困窮や社会的孤立から風俗嬢にならざるを得ない人が多く、本来なら福祉の支援を得るべき人が多い。風俗嬢から足を洗うきっかけとしては、ほかの職が見つかったり、大学や大学院に進学したり、パートナーを見つけたりなどが挙げられている。風俗嬢は、労働者性をあいまいにし、衛生観念をあいまいにし、倫理観念や遵法意識をあいまいにすることで、自他の境界をあいまいにする。lonelyだけどaloneではない社会づくりが必要である。
風俗嬢が、風俗嬢になった経緯と、どのように働き、どういう経緯で足を洗ったかについて、豊富な具体例をもとにして記述し、風俗嬢とは何かという問題について考察を加えている。確かに風俗嬢が色々なものの境界をあいまいにするという指摘は的を得ている。いろんな意味でグレーな存在なのである。そのグレーな立ち位置からどう変わっていくかということが問われている。風俗嬢をなくせという話ではなく、風俗嬢というものがあったとしても、それをどう改善できるか。我々の社会が問われている。
