社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

宮垣元『NPOとは何か』(中公新書)

 NPO入門。日本社会でも古くから民間非営利活動はあった。こうした営みが奉仕として容易に国家権力に利用されてきた。安保闘争後、学生運動が停滞すると、具体的な社会活動を行う主体が増えてきた。NPOは多種多様な形態をとりながら、官民の間を取り持つ主体として活躍している。ボランタリーの失敗といった矛盾を抱えてもいる。

 NPOの歴史、理論について丁寧に論じていて好感が持てる書籍だ。今やNPOは所与の存在となっているが、その実像については漠然としたイメージしかもっていない人が多いと思う。そういう人にはぜひともお薦めのNPO入門書である。最近NPOってよく聞くけど、実際どういうものなの?そういう疑問に答えてくれる本である。