多様性にまつわる問題についての考察。最近多様性がもてはやされているが、その背景には、経済的に有用だったりする多様性ばかりがもてはやされ、真の差別などが温存されている構造がある。多様性を重視することで真の社会的差別が隠蔽されている現状がないだろうか。苦しんでいるマイノリティと真に向き合うためには、その立場に単に共感するのではなく、その立場に想像力を働かせ理解し、その課題に共に関わる必要がある。
多様性というと耳心地が良いが、それではマジョリティに都合の良い多様性ばかりが温存され、真に苦しんでいるマイノリティを救済できないのではないかという問題提起である。確かに、多様性の問題を表面的に考えては真の問題解決にはならない。真に苦しんでいるマイノリティとともに課題解決の意識を持つのは重要だと思う。目からウロコが落ちるような読書経験だった。
