読書の脳科学的な効用について平易に書いている本。読書をすると、脳の反芻思考が抑えられ、本に集中するため、脳がクールダウンする。日常的なストレスから距離をとることで、読書はリラックス効果があり、副交感神経を活発化し、ストレス低減作用がある。また、読書においては複数の脳領域が活発化するため、脳全体の情報処理能力が上がり、認知症予防にもなる。
本書は、脳科学的視点から見た一風変わった読書論である。旧来の読書論とは違って、あくまでも科学的に読書の効用を示そうとしている。その意味で画期的な読書論であり、私は類書を見たことがない。本を丁寧に読むことで、脳のいろんな領域が活性化され、脳の情報処理能力が上がるというのはまったくその通りだと思う。
