社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

国際公法

永井幸寿『戦争と法』(岩波新書)

戦争と法 命と暮らしは守られるのか (岩波新書) 作者:永井 幸寿 岩波書店 Amazon 戦時の法について説明している本。戦争が起こったら我々の暮らしはどうなるか。国際人道法には、①民間と軍を分離する「軍民分離」、軍事目標の未攻撃対象とする「軍事目標」、…

伊藤和子『ビジネスと人権』(岩波新書)

ビジネスと人権 人を大切にしない社会を変える (岩波新書) 作者:伊藤 和子 岩波書店 Amazon 企業活動が人権侵害を引き起こす場面があり、それに対する対策が講じられていることを紹介している。企業は、その活動の末端において、途上国の過酷な労働や環境汚…

橋本直子『なぜ難民を受け入れるのか』(岩波新書)

なぜ難民を受け入れるのか 人道と国益の交差点 (岩波新書) 作者:橋本 直子 岩波書店 Amazon 難民問題について概説している本。難民とは狭義には自国で迫害を受ける可能性のある人たちだが、実際にはもう少し広義に、紛争が起きている地域に居住している人た…

藤田久一『戦争犯罪とは何か』(岩波新書)

戦争犯罪とは何か (岩波新書) 作者:藤田 久一 発売日: 1995/03/20 メディア: 新書 戦争犯罪に関する国際法の入門書。第一次大戦前の国際社会では国家の行う国際戦争は一般に合法とされ、これを無差別戦争観と呼ぶ。無差別戦争観の下では、戦争犯罪は捕虜の虐…

公海について

公海に対して国家の持つ権利について気になっている。国家間の共有だとすると、持分があることになり、持分の譲渡が可能になったりするが、公海についてそれぞれの国家が処分可能な持分を持っているわけではない。 持分を認めないんなら総有かということにな…