社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

中原淳『転職学』(KADOKAWA)

働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは 作者:中原 淳,小林 祐児,パーソル総合研究所 発売日: 2021/04/01 メディア: Kindle版 転職を科学的に分析した画期的な本。 転職のメカニズムは、「D×E>R」であり、DはDissatisfa…

原田曜平『Z世代』(光文社新書)

Z世代~若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?~ (光文社新書) 作者:原田 曜平 発売日: 2020/11/27 メディア: Kindle版 Z世代とはおおむね1990年代中ごろ以降に生まれた世代。 Z世代が注目されるのは、①平成の高齢化によって生まれた高齢者信奉が…

ラリー遠田『お笑い世代論』(光文社新書)

お笑い世代論~ドリフから霜降り明星まで~ (光文社新書) 作者:ラリー 遠田 発売日: 2021/04/13 メディア: Kindle版 お笑いの戦後史を簡潔に述べている。 ・お笑い第一世代:ザ・ドリフターズ、萩本欽一 テレビという新しいメディアに合わせた新規性のある「…

宮崎雅人『地域衰退』(岩波新書)

地域衰退 (岩波新書 新赤版 1864) 作者:宮崎 雅人 発売日: 2021/01/22 メディア: 新書 地域衰退の現状と理由、対策についてコンパクトにまとまっている本。 60~70年代にかけて、農林業など基盤産業が衰退した地域の中で産業の交代が起きなかった地域で…

エリカ・フランツ『権威主義』(白水社)

権威主義:独裁政治の歴史と変貌 作者:エリカ・フランツ 発売日: 2021/01/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) 民主主義の対極にある独裁制などの権威主義について書かれた体系書。権威主義とは競争的な民主主義が成立していない独裁制などのことである。 権…

しばらく

いつも閲覧ありがとうございます。私の引越しに伴い、4月29日までネット環境が整いません。更新はそれ以後となりますが、記事は書き溜めておこうと思っています。よろしくおねがいします。

橋本卓典『非産運用』(講談社現代新書)

捨てられる銀行2 非産運用 (講談社現代新書) 作者:橋本 卓典 発売日: 2017/04/19 メディア: 新書 金融庁長官による資産運用改革について述べた本。少子高齢化により、個人の金融資産を着実に増やしていく資産運用こそが成長産業である。だが、資産運用の現場…

クリスティーン・ポラス『シンク・シビリティ』(東洋経済新報社)

Think CIVILITY(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である 作者:クリスティーン・ポラス 発売日: 2019/06/28 メディア: 単行本 私は職場の若手にしばしば機会があるときに、「やられて嫌だったことは下の人間にやらず自分のところで止める…

タナハシ・コーツ『僕の大統領は黒人だった』下(慶應義塾大学出版会)

僕の大統領は黒人だった 下 :バラク・オバマとアメリカの8年 作者:タナハシ・コーツ,Ta-Nehisi Coates 発売日: 2020/11/14 メディア: 単行本 現代アメリカの黒人問題を鋭く訴えかけるタナハシ・コーツ。下巻ではまず、アメリカの投獄率が世界的に見ても高い…

本田由紀他『「ニート」って言うな!』(光文社新書)

「ニート」って言うな! (光文社新書) 作者:本田 由紀,内藤 朝雄,後藤 和智 発売日: 2013/12/20 メディア: Kindle版 ニートバッシングに対して反論している本。そもそもニートのとらえ方が間違っているし、ニートを社会のスケープゴートにしているし、ニート…

タナハシ・コーツ『僕の大統領は黒人だった』上(慶應義塾大学出版会)

僕の大統領は黒人だった 上 :バラク・オバマとアメリカの8年 作者:タナハシ・コーツ,Ta-Nehisi Coates 発売日: 2020/11/14 メディア: 単行本 BLM(Black Lives Matter)運動を理解するために必読の本。アメリカで黒人論客として活躍するタナハシ・コーツ…

竹内整一『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』(ちくま新書)

日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか (ちくま新書) 作者:竹内 整一 発売日: 2009/01/01 メディア: 新書 私たちは別れの言葉として「さようなら」を使う。それは極めて軽い日常のあいさつであることもあれば、もはや一生会うこともないだろうという万感の…

忙しいポジション

私は就職してからこの方、忙しいポジションを渡り歩いている。忙しいポジションで起こりやすいことをまとめてみよう。 1.ミスが起きやすい 初発のミスというよりも、セルフチェックする時間が十分ないことによりミスがそのまま上司にわたってしまう。 2.…

税務職員を二年間やって気づいたこと

1.課税行為は権力行為 税金を課するという行為は一方的な権力行為である。義務者は納税しないと滞納処分を受けるのであるから、課税行為は国民の財産へ一方的に介入する行為である。であるからこそ、課税行為には重大な責任が伴う。過大に課税してはならな…

塩沢・島田『ひとり暮しの戦後史』(岩波新書)

ひとり暮しの戦後史―戦中世代の婦人たち (岩波新書 青版 924) 作者:塩沢 美代子,島田 とみ子 発売日: 1975/01/01 メディア: 新書 第二次世界大戦は多くの男性を戦地に送り出した。そのことによって、いいなずけや恋人を失ったり、夫を失ったり、また結婚する…

澁谷智子『ヤングケアラー』(中公新書)

ヤングケアラー―介護を担う子ども・若者の現実 (中公新書) 作者:澁谷 智子 発売日: 2018/05/18 メディア: 新書 ヤングケアラーとは、家族の介護を行う18歳未満の子供のことである。ヤングケアラーは教育を受ける立場で知識形成や人格形成の時期にあるが、…

御川安仁『疲れがとれない原因は副腎が9割』(フォレスト出版)

疲れがとれない原因は副腎が9割 (フォレスト2545新書) 作者:御川安仁 発売日: 2020/03/07 メディア: 新書 寝ても疲れがとれない慢性疲労の原因は副腎であることが多いとする本。副腎とは元気のもとであるコルチゾールを生み出す器官。腸内の炎症で副腎に負荷…

村上陽一郎『ペスト大流行』(岩波新書)

ペスト大流行: ヨーロッパ中世の崩壊 (岩波新書 黄版 225) 作者:村上 陽一郎 発売日: 1983/03/22 メディア: 新書 ペストの流行をヨーロッパ史の中に位置づけた労作。ペストは古代から存在したが、750年前後から300年ほど空白の期間がある。6世紀にヨ…

健康書を読む理由

私は最近健康に関する本を結構読んでいる。私ももう中年であるから様々な健康上のリスクを抱えており、仕事や趣味・家庭生活を効率よく営んでいくためには健康障害を避ける必要があるからだ。疲れやすい、寝つきが悪い、胃腸の具合が悪いなど、中年になると…

橋本卓典『捨てられる銀行』(講談社現代新書)

捨てられる銀行 (講談社現代新書) 作者:橋本卓典 発売日: 2016/05/27 メディア: Kindle版 金融庁の森長官の地銀改革について述べている本。地銀が地方の中小企業に寄り添いともに成長を遂げることで地方の創生は実現されるのだが、実際は不良債権処理を最優…

大学院へ行くべきか問題

高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~ (光文社新書) 作者:水月 昭道 発売日: 2013/12/13 メディア: Kindle版 水月昭道『高学歴ワーキングプア』(光文社新書)を読んだ。大学院重点化の旗印のもと大学院が多数設置され定員も増やさ…

蟹江憲史『SDGs』(中公新書)

SDGs(持続可能な開発目標) (中公新書) 作者:蟹江 憲史 発売日: 2020/08/20 メディア: 新書 環境・経済・社会を統合するものとして、持続可能な社会を作り出すために2015年の国連総会で加盟国全部が同意した世界の未来像であるSDGs(sustainable deve…

大沢真理『企業中心社会を超えて』(岩波現代文庫)

企業中心社会を超えて――現代日本を〈ジェンダー〉で読む (岩波現代文庫) 作者:大沢 真理 発売日: 2020/08/19 メディア: 文庫 「会社主義」というと、過剰な競争、異端的社員の排除、非正規社員への差別、長時間労働、視野狭窄といったことが言われてきた。だ…

ポイントの時代

最近ポイントにとりつかれている。きっかけはスマートフォンの機種変更時にエーユーペイの登録をしたことだ。そこからポンタカードの登録に至り、エーユーペイやポンタポイントで買い物をするとポンタポイントがたまるようになった。そうすると、コンビニは…

前野隆司『感動のメカニズム』(講談社現代新書)

感動のメカニズム 心を動かすWork&Lifeのつくり方 (講談社現代新書) 作者:前野 隆司 発売日: 2019/09/18 メディア: 新書 感動の構造を分析し、それを商品などの開発に生かそうとしている本。人々の幸福は感動と密接に結びついている。「モノ消費」から「コト…

小室・天野『男性の育休』(PHP新書)

男性の育休 家族・企業・経済はこう変わる (PHP新書) 作者:小室 淑恵,天野 妙 発売日: 2020/09/16 メディア: Kindle版 男性の育休のメリットについて書かれた本。男性が育休を取得する、つまり男性の家事・育児時間が増加すると、女性の産後うつへの対策にも…

仕事でのリフレッシュ

人間の集中力は60分から90分しかもたないと言われている。それ以上仕事を続けても効率が悪く無駄に疲れるだけだということだ。だから、60分毎くらいにリフレッシュをする必要がある。私は事務職に就いているが、事務職はとにかく座りっぱなしでパソコ…

協力について

個人の能力と経験には限界がある。例えば私は料理が苦手であるし、そもそも男だから子供が産めない。それに対して、例えば配偶者は料理が得意で、女だから子供が産める。私と配偶者が家庭を作ることにより、料理はスムーズに作られ、子供が産めるようになる…

吉田徹『アフター・リベラル』(講談社現代新書)

アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治 (講談社現代新書) 作者:吉田徹 発売日: 2020/09/16 メディア: Kindle版 現代世界においてはリベラル・デモクラシーが後退している。リベラル・デモクラシーは70年代をピークとする分厚い中間層に支えられていたが、9…

城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか?~年功序列が奪う日本の未来~ (光文社新書) 作者:城 繁幸 発売日: 2013/12/20 メディア: Kindle版 いい大学に行っていい会社に就職すれば、年功序列のレールに乗って自動的にやりがいのある仕事にたどり着ける。その年功序列シ…