社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ルーズさに耐える能力

さて、昨今のご時世では世の中はどんどんルーズになっているように思える。みんながみんなギチギチに頑張ってサービス向上していこうという時代はもう終わった。郵便物の配達が遅くなったことに象徴されるように、いま、世の中はかつての高度経済成長期とは…

千葉雅也『現代思想入門』(講談社現代新書)

現代思想入門 (講談社現代新書) 作者:千葉雅也 講談社 Amazon 著者なりに解釈した現代思想を人生に接続しようとする本。デリダは「概念の脱構築」を行った。健康/病気など片方が優位にあるような対立を、劣位の方に味方するようなロジックを用いて、対立す…

将基面貴巳『従順さのどこがいけないのか』(ちくまプリマー新書)

従順さのどこがいけないのか (ちくまプリマー新書) 作者:将基面 貴巳 筑摩書房 Amazon わかりやすいがすごく根本的で重要なことを言っている本。従順であることは一種の美徳のように思われている節があるが、実際は従順であることには様々な問題がある。例え…

人不足は何が困るか

現在日本の様々な職場で人不足が深刻である。職場の人員不足により、職場に何が起きて、職員に何をもたらすか整理してみたい。 私が近ごろ配属された部署では、係長を含め4人定員だがそのうち2人病休という状態である。例えばそのような実際の経験をもとに…