社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

秋山千佳『ルポ 保健室』(朝日新書)

新書576 ルポ 保健室 (朝日新書) 作者:秋山千佳 朝日新聞出版 Amazon 保健室についてのルポルタージュ。保健室は、家庭にも学校にも居場所のない生徒たちが居場所を求めてやってくる場所である。虐待を受けていたり、いじめを受けていたり、発達障害を抱…

山本謙治『エシカルフード』(角川新書)

エシカルフード (角川新書) 作者:山本 謙治 KADOKAWA Amazon 倫理的な食について書かれた本。倫理的な消費とは、①人への取り組みとして、児童労働への対応、労働者を搾取しない公正な報酬、労働者の待遇の公正性、②環境への取り組みとして、持続的な土地利用…

今井悠介『体験格差』(講談社現代新書)

体験格差 (講談社現代新書) 作者:今井悠介 講談社 Amazon 子どもの学校外の体験に格差が存在しているという問題を指摘している。放課後のスポーツ・運動、文化・芸術や、休日の自然体験・社会体験・文化的体験において、親の所得や住んでいる地域によって格…

散歩、図書館、おもちゃ

子育てをしていると、子どもの成長には日常生活のあらゆることが貢献していることがわかる。子どもが日々成長していく中で、子どもの生活のすべてがその成長の材料となっている。その材料の中で、私たち夫婦が特に気を使っているものを挙げると、散歩と図書…

小林重敬『まちの価値を高めるエリアマネジメント』(学芸出版社)

まちの価値を高めるエリアマネジメント 作者:小林 重敬,一般財団法人森記念財団 学芸出版社 Amazon エリアマネジメントについての実例を交えた導入書。エリアマネジメントとは、都市全体から考える都市づくりに代わって、エリアという小さな単位で考え、その…

姜尚中『アジアを生きる』(集英社新書)

アジアを生きる (集英社新書) 作者:姜 尚中 集英社 Amazon 政治学者が自らの学問人生を振り返って、そこでアジアについて感じたことをつづった自伝的エッセイ。アジアは文明の後発地域として捉えられてきて、中でも韓国は常に後塵を拝してきた。アジアの中で…

丸山康司『再生可能エネルギーの社会化』(有斐閣)

再生可能エネルギーの社会化 -- 社会的受容性から問いなおす 作者:丸山 康司 有斐閣 Amazon 再生可能エネルギーは注目されているが、それが社会に受け入れるためには一定の条件を満たす必要があるとしている本。人間は生活の基盤としてエネルギーを必要とし…