倫理
男のイメージ 男らしさの創造と近代社会 (中公文庫) 作者:ジョージ・L・モッセ 中央公論新社 Amazon 男らしさの表象史。意志の力、名誉、勇気などの男らしさは、近代社会の基盤として、あらゆる場面で引き合いに出されてきた。現存する秩序を擁護するものと…
〈女らしさ〉の文化史 性・モード・風俗 (中公文庫) 作者:小倉孝誠 中央公論新社 Amazon 主に18世紀から19世紀の女性性についての歴史的な変遷を取り扱っている。女性は月のものがあったりヒステリーがあったりして、病や医学の観点から女性性が取り上げ…
電車で怒られた!~「社会の縮図」としての鉄道マナー史~ (光文社新書) 作者:田中 大介 光文社 Amazon 鉄道マナー史入門。電車の内部は社会の縮図である。電車での人々の振る舞いについて、古くは交通道徳として問題視され、それが社内エチケットと呼ばれ、…
滅亡するかもしれない人類のための倫理学 長期主義・トランスヒューマン・宇宙進出 (講談社選書メチエ) 作者:稲葉振一郎 講談社 Amazon 未来倫理学の入門書。「長期主義」とは、我々は人類とその後継者の、未来における可能な限り長期の存続と繁栄を目標とす…
物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために (講談社現代新書) 作者:難波優輝 講談社 Amazon 物語とは異なる人生の理解の方法を提言する本。就活であったり自分語りであったり他者理解に際して、物語の形式で人生などを理解することが多い。だが、…
男性性の探究 作者:ラファエル・リオジエ 講談社 Amazon 世界における男性支配の構造を暴いている本。女性はあるがままの姿で扱われておらず、男性性が築き上げてきた女性らしさを持つものとして扱われてきた。それは女性を支配し女性の力を奪うものであり、…
「みんな違ってみんないい」のか? ──相対主義と普遍主義の問題 (ちくまプリマー新書) 作者:山口裕之 筑摩書房 Amazon 相対主義と普遍主義をめぐる論考。真実は一つだとする西洋主義的な普遍主義も、人それぞれといって多様性を推し進める相対主義も極端であ…
アルベール・カミュ 生きることへの愛 (岩波新書) 作者:三野 博司 岩波書店 Amazon カミュの簡単な評伝。カミュが生きたのは、世界大戦、大量殺戮、強制収容所、核の脅威、イデオロギーによる抑圧、憎悪とニヒリズムの時代。その中で、カミュは三つの系列の…
人はなぜ結婚するのか 性愛・親子の変遷からパートナーシップまで (中公新書) 作者:筒井淳也 中央公論新社 Amazon 結婚の意味合いについて深く分析している本。かつて結婚は、主に父系社会で家系の維持のために子に父を割り当てることに主眼があった。母は誰…
ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる (岩波新書) 作者:小川 公代 岩波書店 Amazon ケアの観点から『フランケンシュタイン』や様々なテーマを読みといている本。キャロル・ギリガンが提唱した「ケアの倫理」は、関係性を維持するために互いが相手に…
道徳を基礎づける 孟子vs.カント、ルソー、ニーチェ (講談社学術文庫 2463) 作者:フランソワ・ジュリアン 講談社 Amazon 孟子の道徳思想を西洋の道徳思想と対比させることで、道徳思想の在り方を揺り動かす本。孟子は「忍びざる心」、つまり、他人の不幸にふ…
倫理学原論 ――直感的善悪と学問の憂鬱なすれちがい (ちくま新書) 作者:舟木亨 筑摩書房 Amazon 倫理学の根本を探求した本。倫理はしばしば宗教・政治・経済・法律と混同されて互いに入り混じってしまう。宗教・政治・経済・法律が混ざっていない純粋倫理につ…
人生が整うマウンティング大全 作者:マウンティングポリス 技術評論社 Amazon 爆笑必至であるが、なかなか鋭い洞察を示してくれるマウンティングに関する本。マウンティングの実例を豊富に示したうえで、相手にマウントをとらせることがビジネスシーンでも役…
つなわたりの倫理学 相対主義と普遍主義を超えて (角川新書) 作者:村松 聡 KADOKAWA Amazon 徳倫理学の入門書。功利主義や義務論では適切な解決ができない問題がたくさんある。徳倫理学は、すっぱりした回答を出してはくれないが、様々な事情を勘案しながら…
嫉妬論~民主社会に渦巻く情念を解剖する~ (光文社新書) 作者:山本 圭 光文社 Amazon 嫉妬について小気味よくまとめて論じた本。嫉妬は民主社会において、人々が平等であることによっていっそう生じやすくなっている。嫉妬は公益的に作用すると世直しを導く…
経済倫理=あなたは、なに主義? (講談社選書メチエ) 作者:橋本努 講談社 Amazon 世の人々の価値観を大分類している本。従来の保守・リベラルなどとは異なった価値観の軸を提唱している。①行政の倫理:合意形成力、事務的有能さ、自発性、正直、節倹、規律、…
ケアの倫理とエンパワメント 作者:小川公代 講談社 Amazon ケアの精神を文学作品から読み解く試み。人間には連続的進行の「クロノス的時間」とは別の、経験に基づいた想像世界が育まれる「カイロス的時間」が流れている。ケア労働の背後にある内面世界にはカ…
親ガチャの哲学(新潮新書) 作者:戸谷洋志 新潮社 Amazon 親ガチャについての哲学的な議論。自分の人生が生まれたときの状況によって決定されており、あとからその運命を変えられないとする「親ガチャ的厭世観」がしばしばみられる。これは、自分の人生を自…
人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門 (ちくま新書) 作者:山口尚 筑摩書房 Amazon 人が人を罰することに果たして意味はあるのか。罰することは無意味だとする理論への反論を提示している本。人を罰することは無意味であるとする議論がある。それ…
安楽死が合法の国で起こっていること (ちくま新書) 作者:児玉真美 筑摩書房 Amazon 安楽死は確かに瀕死の人間の苦しみを取り除く意味で人間の「死ぬ権利」に資するが、それに歯止めが利かなくなると逆に人間の命を軽視することにつながるという問題提起をし…
公衆衛生の倫理学 ──国家は健康にどこまで介入すべきか (筑摩選書) 作者:玉手慎太郎 筑摩書房 Amazon 公衆衛生の倫理学について詳しく書かれている本。例えば肥満を防ごうなどといったように、政府の側からパターナリスティックに個人の健康について介入して…
友情を哲学する~七人の哲学者たちの友情観~ (光文社新書) 作者:戸谷 洋志 光文社 Amazon 友情とは何かについて様々な哲学者の見解を紹介している。アリストテレスは友情を自律的な個人の間の愛の関係としてとらえた。カントは友情を、自分の欲求ではなく道…
生協の白石さん 作者:白石昌則,東京農工大学の学生の皆さん 講談社 Amazon 東京農工大学の学生生協で、学生からの要望カードに生協職員が当意即妙に答えた記録。学生からのナンセンスな質問やふざけた質問に対して、ユーモアを交えながら寛容に答えている。…
生きるということ 新装版 作者:エーリッヒ・フロム 紀伊國屋書店出版部 Amazon 持つこと(to have)とあること(to be)を対比させながら、あるべき人間の姿を提示する本。あるべき人間の姿としては、①十全に「ある」ために、あらゆる「持つ」形態を進んで放…
マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち (集英社新書) 作者:杉田俊介 集英社 Amazon 異性愛の多数派男性としての「マジョリティ男性」のまっとうさ(decency)について書かれた本。マジョリティ男性は既得権益を持ち、様…
日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか (ちくま新書) 作者:竹内 整一 発売日: 2009/01/01 メディア: 新書 私たちは別れの言葉として「さようなら」を使う。それは極めて軽い日常のあいさつであることもあれば、もはや一生会うこともないだろうという万感の…
災害の倫理: 災害時の自助・共助・公助を考える 作者:ザック,ナオミ 発売日: 2020/05/01 メディア: 単行本 災害についての応用倫理学を展開している本。災害については備えもまた倫理的に重要であり、災害計画における最善の原理は「最善の備えをして助けら…
幸福とは何か - ソクラテスからアラン、ラッセルまで (中公新書) 作者:長谷川 宏 発売日: 2018/06/20 メディア: 新書 長谷川は本書で幸福を、「穏やかで静かで身近なしあわせ」ととらえたうえで、様々な哲学者の幸福論を自らの幸福観と照らし合わせている。…
日本人は「やさしい」のか―日本精神史入門 (ちくま新書) 作者:竹内 整一 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1997/07 メディア: 新書 「あの人は優しいから」「優しい人が好き」など、私たち日本人は頻繁に「やさしい」という言葉を使う。ところが、ではやさ…
善悪は実在するか アフォーダンスの倫理学 (講談社選書メチエ (399)) 作者: 河野哲也 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2007/10/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 2人 クリック: 55回 この商品を含むブログ (24件) を見る 環境は人間を含む動物に…