社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

現場とは何か

よく「現場主義」という言葉が使われる。現場の状況を把握しておかなければ重要な意思決定はできないということである。では現場とは何であろうか。それは、物事が実際に起こっていて、その物事の詳細な情報が実感として手に入る場所である。何かサービスを…

中森弘樹『失踪の社会学』(慶應義塾大学出版会)

失踪の社会学:親密性と責任をめぐる試論 作者: 中森弘樹 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会 発売日: 2017/10/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 失踪の現場において問題となっている親密なるものへの責任について考察した学術論文。…

小室淑恵『働き方改革』(毎日新聞出版)

働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社 作者: 小室淑恵 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2018/03/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 昨今日本の喫緊の課題となっている働き方改革。働き方改革関連法案成立にも貢献した小…

なぜ本を読むのか

読書をする理由は多岐にわたる。まず筆頭に挙げられるのが読書の快楽である。本は知的遊戯の空間であり、本を読むことは知的遊戯の快楽に身を浸すことに他ならない。そこには思想があり感性があり認識があり物語があり、どれも人の脳髄に快楽をもたらすもの…

鈴木透『食の実験場 アメリカ』(中公新書)

食の実験場アメリカ-ファーストフード帝国のゆくえ (中公新書) 作者: 鈴木透 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2019/04/19 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 食の観点から見たアメリカ文化史。 アメリカでは、先住民の食文化と入植民の食文…