医療
あらゆることは今起こる (シリーズ ケアをひらく) (シリーズケアをひらく) 作者:柴崎友香 医学書院 Amazon 芥川賞作家の柴崎友香による発達障害体験エッセイ。突然自分だけが別の世界に移動してしまった感覚や、肝心なことを自分だけが聞いてなくて周りの状…
病が分断するアメリカ ――公衆衛生と「自由」のジレンマ (ちくま新書) 作者:平体由美 筑摩書房 Amazon アメリカにおける公衆衛生の問題点について書いた本。公衆衛生は科学だけの話ではなく、政治や経済を巻き込んだ政策である。人々は科学知識を自らの習慣や…
ふつうの相談 作者:東畑開人 金剛出版 Amazon 医師が専門的な知識を用いてカウンセリングなどを行うのはむしろ例外的であって、世の中にはインフォーマルな相談でありふれていてそれが治療効果を持っているとする本。「ふつうの相談」とは、民間セクターで交…
なぜ人と人は支え合うのか (ちくまプリマー新書) 作者:渡辺 一史 筑摩書房 Amazon 障害者についての認識を改める本。障害者というと、健常者の対義語のように用いられ、哀れで無力な存在のように思われがちである。だが、様々なケアを必要とする意味で、我々…
メンタルクリニックの社会学: 雑居する精神医療とこころを診てもらう人々 作者:櫛原克哉 青土社 Amazon メンタルクリニックの来歴や現状についてまとめた博士論文ベースの本。メンタルクリニックの患者は、自身の苦悩と向き合うとき、紆余曲折し、自分が本当…
「死にたい」とつぶやく 作者:中森弘樹 慶應義塾大学出版会 Amazon 座間9人殺害事件を思考の端緒に、親密圏における「死にたい」という発言の意味を考察している。家族や親しい友人といった親密圏においては、基本前提が「生きたい」という欲求であり、その…
運動脳 作者:アンデシュ・ハンセン Amazon 運動することで脳が活性化することを数々の実験に基づいて立証している。速めのウォーキングやラニングを継続的に行うだけで、人間の脳は活性化する。運動は脳をストレスから守り、脳の集中力を高め、うつの回復に…
居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく) 作者:東畑 開人 医学書院 Amazon デイケア施設のフィールドワーク。単なる就労記や体験記と異なるのは、著者が批評的視座を持つ理論的知性であり、現場で実際に働くことにより、そ…
知っておくべき産後の妻のこと 作者:東野 純彦 幻冬舎 Amazon 妻が出産したため手に取った。産後の妻のうち約7割が夫を愛していないという調査結果が出ている。このように産後の夫婦仲が急激に悪化することを「産後クライシス」という。出産により女性はエ…
疲れがとれない原因は副腎が9割 (フォレスト2545新書) 作者:御川安仁 発売日: 2020/03/07 メディア: 新書 寝ても疲れがとれない慢性疲労の原因は副腎であることが多いとする本。副腎とは元気のもとであるコルチゾールを生み出す器官。腸内の炎症で副腎に負荷…
ペスト大流行: ヨーロッパ中世の崩壊 (岩波新書 黄版 225) 作者:村上 陽一郎 発売日: 1983/03/22 メディア: 新書 ペストの流行をヨーロッパ史の中に位置づけた労作。ペストは古代から存在したが、750年前後から300年ほど空白の期間がある。6世紀にヨ…
人類と病 国際政治から見る感染症と健康格差 (中公新書) 作者:詫摩佳代 発売日: 2020/05/15 メディア: Kindle版 国際的な保健協力の観点から人類と病との関わりを読みといたもの。病に対する国際協力体制を「国際保健」「グローバルヘルス」という。国際保健…
発達障害の内側から見た世界 名指すことと分かること (講談社選書メチエ) 作者:兼本 浩祐 発売日: 2020/01/14 メディア: 単行本(ソフトカバー) 精神医学の現場で起こる「診断」することについての哲学的考察である。本書では「分かる」ことを説明と了解に…
ひとりで苦しまないための「痛みの哲学」 作者: 熊谷晋一郎,大澤真幸,上野千鶴子,鷲田清一,信田さよ子 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2013/10/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る 痛みについて脳性麻痺を持つ著者が…
写真健康論 作者: 小椋力 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2018/07/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 写真が健康に結びつくことを論じた先駆的な本。 体の健康のためには食生活と運動に気を配る必要がある。心の健康のためには発症危険…
賢い患者 (岩波新書) 作者: 山口育子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/06/21 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る COMLという民間団体で活躍している著者が、自らの経験とCOMLでの活動についてまとめている本。 1990年代当時、い…