社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

コラム

私たちは疲れている

一定以上勉強している人なら、多くが「自律した個人」として生きようと思っているだろう。そして、「成熟した大人」として生きようと思っているだろう。だが、日々労働しながら生きていると、このよう自律や成熟に疲労を感じることがないだろうか。 何か職場…

人生充実しているマウンティング

社会人になって気づいたことがある。それは、一定以上の上の世代というのは「俺の方が苦労している」「俺の方が忙しい」というマウンティングをしてくるということだ。不幸自慢というのは子どもがやることであって、私などは二十歳くらいを境にそんな子供じ…

ルーズさに耐える能力

さて、昨今のご時世では世の中はどんどんルーズになっているように思える。みんながみんなギチギチに頑張ってサービス向上していこうという時代はもう終わった。郵便物の配達が遅くなったことに象徴されるように、いま、世の中はかつての高度経済成長期とは…

人不足は何が困るか

現在日本の様々な職場で人不足が深刻である。職場の人員不足により、職場に何が起きて、職員に何をもたらすか整理してみたい。 私が近ごろ配属された部署では、係長を含め4人定員だがそのうち2人病休という状態である。例えばそのような実際の経験をもとに…

勤務時間中のスマホ

かつては、勤務時間中に携帯電話をいじっていると職務専念義務に違反するとして懲戒処分を受ける可能性すらあった。だが、スマホの高機能化により、勤務時間中にスマホを操作することが必ずしも職務専念義務に違反することにはならなくなっているのが近年の…

育てることで育つ

娘が産まれてから間もなく300日が経とうとしている。私はこれまで育児に携わってきたわけだが、まさに娘を育てることにより私自身も育っていると思う。 まずは人生の豊饒化である。一つには自らの血を引いた人間が一人生まれ出たということにかかわる喜び…

明るく出る、明るくかける

今の部署で勤務していて学んだことは多岐にわたるが、その中で最もシンプルかつ最も重要なことは電話の出方である。今の部署では客から電話がかかってくることが結構多い。それも、良い内容よりは悪い内容の方が多い。クレームもしばしばある。だから、電話…

育児のつらさの正体

わが子は生後8か月でもうすぐ9カ月になる。私もまた父親として育児に携わったが、育児はなかなかつらいものである。抱っこしたり世話をしたりという介護労働的なつらさは確かにある。だがそれは労働としてのつらさである。睡眠不足になったり時間が自由に取…

離席のススメ

職場で仕事をしていても、人間の集中力などしょせん限界がある。ものの本によると人間の集中力は15分単位でしか持続しないらしい。深い集中力は15分が限度で、15分単位で集中ができるとのこと。これは私も仕事をしていて実感するところで、だいたい3…

ウォーキングアプリについて

中年になってメタボ気味になって生活習慣病が心配。それでも食事量を減らすこともできないし運動もおっくう。確かに私もそうだった。筋トレやウォーキングも本格的に取り組むことができず、気づけば中年太りで体重が89kgに。私は身長が183cmあるか…

南相馬で6年働いて感じたこと

私は福島市で2年間働いたのち南相馬に赴任してそこで6年間業務に従事した。おそらく今回の異動でこの南相馬の地を離れると思うので、こちらの地で感じたことをまとめておく。 南相馬というと福島第一原発近くの都市であり、相双地方の中心都市であり、東日…

子育て世代が想う日本の未来

親になってみて世の中の見方がだいぶ変わった。その一つとして、自分の子供が生きることとなる未来の日本社会に思いをはせるようになったことが挙げられる。今までは自分の世代のことだけを考えればよかった。確かに自分の世代でも日本の未来は厳しい。だが…

ハラスメント世代

今や会社組織だけでなく、スポーツ界や芸能界、芸術の界隈でも毎日のように世間をにぎわせているハラスメント問題。このハラスメント加害者の大部分が一定以上の年齢であることに気付かないだろうか。そう、一昔前まではハラスメントはごく普通に行われてい…

ワーク・ライフの相関性

近年の若者はワーク・ライフバランス重視である。仕事も大事だがそれ以上にプライベートの時間を大事にする。また、仕事をしていても、よく「オン・オフの切り替え」とか「仕事は仕事、家庭は家庭」といったことを言われたりする。これらの考え方はすべて仕…

イクメンになって直面したこと

男性の育休取得がだいぶ普及してきた。私もこの夏に育児休暇を1カ月取得し、その後も仕事をしながら育児に携わっている。だが、この「イクメン」を取り巻く状況は決してやさしいものではない。一つには、これまで世のママたちが背負ってきた苦労を共に背負…

理論を実践することは可能か

先日恩師と話す機会があり、その中で「お前ももう40になるんだから理論を実践することを考えろ」という話題が上がった。だが、理論を実践することはそれほど簡単だろうか。それは理論を実践する場によって異なると思われる。 例えば健康法の理論があり、そ…

育児休業を取ってみて感じたこと

妻の出産に伴い、生後百日は大変だろうということで、生後70日は里帰り先の妻の実家の義両親にサポートしてもらい、里帰りから戻ってきてその後の30日を、私が育児休業をとってサポートした。実際に育児に専念してみて色々感じたことがある。 1.ものの…

経験は教養である

教養を身に着けることとは読書や学問によって人格形成することだと一般にはとらえられている。だが、読書や学問だけでなく人生経験もまた教養を養うものだと私は考えている。 読書や学問で身に着けられるものは、知識であり、ものの見方や思考様式であり、世…

ケアというプロジェクト

妻の妊娠がわかってから1年がたつ。次々とやってくる新しい出来事を駆け抜けた一年だった。経験したことのない課題を一つ一つクリアしていくなんともスリリングな一年だった。これはひとつのケアというプロジェクトなのだと思う。 妊娠している妻は体調がそ…

魔のポスト

あなたの組織にも存在しないだろうか、「魔のポスト」が。そのポストには質的に高度で量的にも大量な仕事が要求され、そのポストに就いた人はたいてい心身の健康を害するかその前に辞めていくかいずれかである、そういうポストがないだろうか。 私はそういう…

職場の構造

属人的思考から構造的思考へ――問題の真の解決のためにはこのような思考様式の転換が必要です。理由としては、一つには人を変えるのは難しいけれど構造を変えるのは比較的容易であること、そして問題の原因をさかのぼるとその人自身の問題ではなく場の構造の…

運も実力のうち

「運も実力のうち」というと、予期せぬ幸運が降ってきて戸惑っている人に、周りの人が冗談半分にかける言葉、というイメージがある。だが、「運も実力のうち」というのは意味が形骸化したイディオムではなく、事実を指示している言葉のように思える。 「結婚…

世間の消滅

コミュニティに属するということは、そのコミュニティのルールに縛られる一方、人間関係などによる恩恵をそのコミュニティから受け取るという両義性がある。コミュニティに属していれば何か困ったことがあっても助けてもらえるかもしれないが、一方で上下関…

忙しいポジション

私は就職してからこの方、忙しいポジションを渡り歩いている。忙しいポジションで起こりやすいことをまとめてみよう。 1.ミスが起きやすい 初発のミスというよりも、セルフチェックする時間が十分ないことによりミスがそのまま上司にわたってしまう。 2.…

税務職員を二年間やって気づいたこと

1.課税行為は権力行為 税金を課するという行為は一方的な権力行為である。義務者は納税しないと滞納処分を受けるのであるから、課税行為は国民の財産へ一方的に介入する行為である。であるからこそ、課税行為には重大な責任が伴う。過大に課税してはならな…

健康書を読む理由

私は最近健康に関する本を結構読んでいる。私ももう中年であるから様々な健康上のリスクを抱えており、仕事や趣味・家庭生活を効率よく営んでいくためには健康障害を避ける必要があるからだ。疲れやすい、寝つきが悪い、胃腸の具合が悪いなど、中年になると…

大学院へ行くべきか問題

高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~ (光文社新書) 作者:水月 昭道 発売日: 2013/12/13 メディア: Kindle版 水月昭道『高学歴ワーキングプア』(光文社新書)を読んだ。大学院重点化の旗印のもと大学院が多数設置され定員も増やさ…

ポイントの時代

最近ポイントにとりつかれている。きっかけはスマートフォンの機種変更時にエーユーペイの登録をしたことだ。そこからポンタカードの登録に至り、エーユーペイやポンタポイントで買い物をするとポンタポイントがたまるようになった。そうすると、コンビニは…

仕事でのリフレッシュ

人間の集中力は60分から90分しかもたないと言われている。それ以上仕事を続けても効率が悪く無駄に疲れるだけだということだ。だから、60分毎くらいにリフレッシュをする必要がある。私は事務職に就いているが、事務職はとにかく座りっぱなしでパソコ…

協力について

個人の能力と経験には限界がある。例えば私は料理が苦手であるし、そもそも男だから子供が産めない。それに対して、例えば配偶者は料理が得意で、女だから子供が産める。私と配偶者が家庭を作ることにより、料理はスムーズに作られ、子供が産めるようになる…