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仕事と家庭

 仕事と家庭を両立するのはいつの時代でも働く人々にとって難問である。特に、私は子どもが生まれてからそれを痛感している。子どもは現在2歳4カ月。今までとても手がかかったし、これからもまだまだ手がかかるだろう。問題はこの子供の面倒をだれが見るかである。妻は仕事を辞めて育児に専念しているが、妻にだけすべてを押し付けては妻が病んでしまう。だから私の方でも積極的に育児に関与しなければならない。妻に潰れられてしまうほど怖いことはないのである。

 実際妻はこれまで何度か潰れかけた。育児ノイローゼになったこともあるし、精神状態が悪化したことは何度かある。子どものイヤイヤ期が始まったころ、妻のストレスは限界に達し、子どもに怒鳴ったり物を投げたりするという相談を受けた。それで私は福祉センターに相談をしに行き、妻の育児負担を軽減し、その分私の育児の負担を増やすことにした。それで何とかなると思った。

 だが、今度は私の方が参ってきてしまったのである。私は仕事の方でも結構負担が大きいポストにいる。制度改正を担当していて、いろいろ業務上大変である。それで、いつも始発の電車で出勤するなどしていた。そうでもしないと仕事が間に合わなかった。ちなみに夕方は定時で帰っている。夕方になると妻が疲れてくるので、私が早く帰って育児のバトンタッチを受けなければならないからである。

 今度は私の方が体調不良になってきたので、私は朝の超勤を必要最小限にとどめることにした。ちょうど制度改正も終わりに近づいてきており、仕事もだんだん落ち着いてきたので、仕事の方の負担を少し減らそうと思ったのである。それで今、体調が徐々に回復してきているところである。

 妻の実家の応援も受けてはいるが、それにしても核家族での育児は大変である。これでは少子化が止まらないので、子どもを育てやすい社会になることを望んでいる。結局、限られた体力を仕事と家庭に適正に配分するという問題であり、それはその時々の家庭の状況や仕事の状況を見極めて柔軟に行わなければいけないということだ。