社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

小島庸平『サラ金の歴史』(中公新書)

サラ金の歴史 消費者金融と日本社会 (中公新書) 作者:小島庸平 中央公論新社 Amazon サラ金が日本において貧者のセーフティネットにまで進化してきた軌跡を追う。現代のサラ金の源流は、個人間金融で金融技術を鍛え上げた素人高利貸である。そこから団地金融…

ワーク・ライフの相関性

近年の若者はワーク・ライフバランス重視である。仕事も大事だがそれ以上にプライベートの時間を大事にする。また、仕事をしていても、よく「オン・オフの切り替え」とか「仕事は仕事、家庭は家庭」といったことを言われたりする。これらの考え方はすべて仕…

ジョオン・サースク『消費社会の誕生』(ちくま学芸文庫)

消費社会の誕生 ――近世イギリスの新規プロジェクト (ちくま学芸文庫) 作者:ジョオン・サースク 筑摩書房 Amazon 16~17世紀イギリスでのイノベーションについて記述している本。近世イギリスにおいては、既存の物の組み合わせによる新たな事業が発達し、…