社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

栗原康『超人ナイチンゲール』(医学書院)

超人ナイチンゲール (シリーズ ケアをひらく) 作者:栗原 康 医学書院 Amazon ナイチンゲールについての現代的な視点から見た評伝。ナイチンゲールは、看護という営みを通して、リスクを計算して合理的に生きるという近代的個人を超えている。それは彼女の神…

東畑開人『ふつうの相談』(金剛出版)

ふつうの相談 作者:東畑開人 金剛出版 Amazon 医師が専門的な知識を用いてカウンセリングなどを行うのはむしろ例外的であって、世の中にはインフォーマルな相談でありふれていてそれが治療効果を持っているとする本。「ふつうの相談」とは、民間セクターで交…

戸谷洋志『親ガチャの哲学』(新潮新書)

親ガチャの哲学(新潮新書) 作者:戸谷洋志 新潮社 Amazon 親ガチャについての哲学的な議論。自分の人生が生まれたときの状況によって決定されており、あとからその運命を変えられないとする「親ガチャ的厭世観」がしばしばみられる。これは、自分の人生を自…

東浩紀『訂正する力』(朝日新書)

訂正する力 (朝日新書) 作者:東 浩紀 朝日新聞出版 Amazon 一人一人が訂正する力をもって地道に行動していけば社会は変わるという主張をしている本。訂正する力とは、過去との一貫性を主張しながら、実際には過去の解釈を変え、現実に合わせて変化する力のこ…

井奥陽子『近代美学入門』(ちくま新書)

近代美学入門 (ちくま新書) 作者:井奥陽子 筑摩書房 Amazon 現代の美意識や美の概念の成立の経緯をたどる目から鱗が落ちる本。「アート」という言葉は古代から中世まで「技術」を意味していて、それが「芸術」を意味するようになるのは近代のことである。近…

2023年に読んだ本

2023年の読書メーター読んだ本の数:130読んだページ数:33957ナイス数:749人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門 (ちくま新書 1768)の感想議論の展開がダイナミックで目からウロコ。素晴らしい。読了日:12月26日 著者:山口 尚別れの色彩 …