社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

久米郁男『労働政治』(中公新書)

労働政治ー戦後政治のなかの労働組合 (中公新書 (1797)) 作者:久米 郁男 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2005/05/26 メディア: 新書 労働組合に加入している労働者は多いと思う。最近組織率が低下しているとはいえ、依然労働組合は労働者の待遇改善…

竹内悊『生きるための図書館』(岩波新書)

生きるための図書館: 一人ひとりのために (岩波新書) 作者:竹内 〓 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/06/21 メディア: 新書 私たちは図書館の存在を所与のものとして、本を無償で借りられる便利な場所ぐらいにしか思っていない。だが図書館にも歴史が…

竹内整一『日本人は「やさしい」のか』(ちくま新書)

日本人は「やさしい」のか―日本精神史入門 (ちくま新書) 作者:竹内 整一 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1997/07 メディア: 新書 「あの人は優しいから」「優しい人が好き」など、私たち日本人は頻繁に「やさしい」という言葉を使う。ところが、ではやさ…

斎藤環『ヤンキー化する日本』(角川oneテーマ21)

ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21) 作者:斎藤 環 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/03/06 メディア: 新書 斎藤環『ヤンキー化する日本』を読んで、日本文化がヤンキー文化をマジョリティとして形成されていることが分かった。私はヤンキ…

今野晴貴『ブラックバイト』(岩波新書)

ブラックバイト――学生が危ない (岩波新書) 作者:今野 晴貴 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/04/21 メディア: 新書 若者に過重な労働を強いるブラックバイトを告発した本。 ブラックバイトはワンオペの過重労働や長時間労働を学生に強い、学生の学業…

堤直規『公務員の「異動」の教科書』(学陽書房)

公務員の「異動」の教科書 作者:堤 直規 出版社/メーカー: 学陽書房 発売日: 2017/06/16 メディア: 単行本 公務員は定期的に異動があるので、ほかの業種よりも異動対策が必要なのかもしれない。本書は異動に際しての心構えを書いたもの。だが、中身について…

宮本・山口『日本の政治を変える』(岩波現代全書)

徹底討論 日本の政治を変える――これまでとこれから (岩波現代全書) 作者:宮本 太郎,山口 二郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/03/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) 「曲がり角を適切に曲がれなかった」日本政治を省みている本。戦後日本の政治…

私の図書館利用法

私は読書が趣味で、日々教養を深めるため読書をしているわけだが、そこで欠かせないのが図書館の存在である。私は読んでいる本の半分くらいを図書館から借りている。図書館は無償で本を借りることができ、娯楽代の節約に資する存在である。 私は学術系の本は…

野矢茂樹『そっとページをめくる』(岩波書店)

そっとページをめくる――読むことと考えること 作者: 野矢茂樹 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 本書において野矢はまことに簡潔明瞭な書評をしている。書評にはその人の文体が如…