社会学
フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか (岩波新書) 作者:山田 圭一 岩波書店 Amazon 情報の真偽性についての現代的議論を展開している。他人の証言、うわさ、専門家、マスメディア、陰謀論など、我々の知識の生成・伝達・社会がどのように行われ、そ…
分断と対話の社会学:グローバル社会を生きるための想像力 作者:塩原 良和 慶應義塾大学出版会 Amazon 現代社会に生きる我々に必要なものは何かについて社会学の見地から解説。互いに異なる他者が否応なく共に投げ込まれるグローバリゼーションの時代に、他者…
「おふくろの味」幻想~誰が郷愁の味をつくったのか~ (光文社新書) 作者:湯澤 規子 光文社 Amazon おふくろの味は社会的に構成されたものにすぎないとする本。おふくろの味は、メディアや我々が作り出した幻想に過ぎないが、それが生み出された背景には、都…
他者といる技法 ――コミュニケーションの社会学 (ちくま学芸文庫 オ-37-1) 作者:奥村 隆 筑摩書房 Amazon 論文集。人間はただのリラックスした家庭生活を送るときでさえ、表情を整えたり相手に反応したり、一定の他者とともに居る技法を用いている。他者とい…
「家庭」の誕生 ――理想と現実の歴史を追う (ちくま新書) 作者:本多真隆 筑摩書房 Amazon 家庭という場所をめぐる議論の変遷を跡付けながらそこで問題となっている人間の居場所について考察している本。「家庭」というと、今では保守派が守るべきものとして維…
ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた (角川学芸出版単行本) 作者:斎藤 幸平 KADOKAWA Amazon 現代社会のフィールドワーク。『人新世の資本論』がベストセラーになった理論家の斎藤幸平が、現実に社会問題の現場に行き、現場を体験するとい…
近代とホロコースト〔完全版〕 (ちくま学芸文庫) 作者:ジグムント・バウマン 筑摩書房 Amazon 近代がホロコーストを生み出すとするバウマンの主著。ホロコーストは文明の代表するものの集大成であり、愛すべき近代社会の別の顔である。ホロコーストは、思想…
ひとり暮しの戦後史―戦中世代の婦人たち (岩波新書 青版 924) 作者:塩沢 美代子,島田 とみ子 発売日: 1975/01/01 メディア: 新書 第二次世界大戦は多くの男性を戦地に送り出した。そのことによって、いいなずけや恋人を失ったり、夫を失ったり、また結婚する…
教育は何を評価してきたのか (岩波新書) 作者:由紀, 本田 発売日: 2020/03/21 メディア: 新書 日本の教育がいかに序列化と画一化を生み出したかを検証している本である。日本では人間の望ましさを「能力」「態度」「資質」という言葉で評価してきた。能力に…
結婚 (1954年) (岩波新書) 作者:川島 武宜 メディア: 新書 結婚して幸せになる。現代の我々は普通にそんなことを考える。だが、結婚が幸福に直結することは戦前の日本では必ずしも自明ではなかった。川島武宜『結婚』(岩波新書)によると、戦前においては両…
都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代 (oneテーマ21) 作者:速水 健朗 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2012/08/10 メディア: 新書 現代の都市は効率化の波にさらされている。至る所を最大限有効…
コミュニティ (ちくま学芸文庫) 作者: ジグムントバウマン,Zygmunt Bauman,奥井智之 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/12/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る コミュニティについては論者によってさまざまな定義があるだろう。バウ…
失踪の社会学:親密性と責任をめぐる試論 作者: 中森弘樹 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会 発売日: 2017/10/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 失踪の現場において問題となっている親密なるものへの責任について考察した学術論文。…
LGBTを読みとく: クィア・スタディーズ入門 (ちくま新書1242) 作者: 森山至貴 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/03/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (9件) を見る 今や知の最先端となっているクィア・スタディーズの入門書。 LGBTとは、レズ…
仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書) 作者: 筒井 淳也 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2015/05/22 メディア: 新書 この商品を含むブログ (39件) を見る 仕事と家族のこれからのありかたを指し示す提言の書。 工業化に伴い…
親米と反米―戦後日本の政治的無意識 (岩波新書) 作者: 吉見俊哉 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2007/04/20 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 32回 この商品を含むブログ (53件) を見る 文化的側面からの日米関係史。 近代日本における親米と反米は、…
「コミュ障」の社会学 作者: 貴戸理恵 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2018/04/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 主に不登校をめぐる社会学的研究。 コミュ障というものはコミュニケーション障害の略であり、主に学…
孤立の社会学: 無縁社会の処方箋 作者: 石田光規 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2011/12/07 メディア: 単行本 クリック: 15回 この商品を含むブログ (2件) を見る 無縁社会の実態をデータベースで分析し、それに対する処方箋を示したもの。 無縁社会や…
マンゴーと手榴弾: 生活史の理論 (けいそうブックス) 作者: 岸政彦 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2018/10/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 社会学の質的調査としての生活史の理論を書いた本。 聞き取りとは語り手との会話であ…
結婚差別の社会学 作者: 齋藤直子 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2017/05/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 同和問題に基づく結婚に関する差別的取り扱い(破談など)についての質的調査。 齋藤は、多くの人たちにインタビューしながら…
自己啓発の時代: 「自己」の文化社会学的探究 作者: 牧野智和 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2012/03/07 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (20件) を見る 現代においてブームになっている自己啓発についての社会学的研…
地方暮らしの幸福と若者 作者: 轡田竜蔵 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2017/02/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 地方で暮らす若者たちの幸福感の実態に迫った社会学的研究。 ①働き方の問題が核心 大都市を回避し地方都市や田舎…
震災学入門: 死生観からの社会構想 (ちくま新書) 作者: 金菱清 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/02/08 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 災害のリスクを低減させるには、その社会がレジリエンス(回復力、抵抗力)を備えていること…
夢の原子力―Atoms for Dream (ちくま新書) 作者: 吉見俊哉 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2012/08/01 メディア: 新書 クリック: 12回 この商品を含むブログ (11件) を見る 戦後日本が核をどのように受容していったかについての文化史。 原爆は確かに世…
ブルデュー 闘う知識人 (講談社選書メチエ) 作者: 加藤晴久 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/09/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る 現代の社会学者として注目度の高いブルデューへの入門書。批判的知識人として…
思想としての孤独―“視線”のパラドクス (講談社選書メチエ) 作者: 清水学 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1999/12 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (3件) を見る 孤独とは、一般的には欠如・喪失・不在に伴うものだと思われている。他…
個人主義の運命―近代小説と社会学 (岩波新書 黄版 171) 作者: 作田啓一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1981/10/20 メディア: 新書 クリック: 3回 この商品を含むブログ (2件) を見る 社会学の基礎は二者関係ではなく三者関係としてとらえられるべきであ…
オーギュスト・コント―社会学とは何か (1978年) (岩波新書) 作者: 清水幾太郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1978/09 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (2件) を見る コントの生涯と思想をコンパクトにまとめた入門書。コ…