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頑張っては体調を崩し

 Eテレの幼児番組にピタゴラスイッチというものがある。そこに出てくるキャラクターにねずみのスーというものがいる。このスーというねずみは働き者でみんなの役に立つのだが、定期的に熱を出して休んでしまう。このようなタイプの人は結構いないだろうか。

 普段から頑張って勉強したり仕事したりしているけれど、その頑張りがたたって定期的に体調を崩してしまう。頑張るのは良いことだけれど、その結果として休みが多くなったり健康を悪化させたりしてしまう。そのような生き方は果たして良いのだろうか。

 実際に私なども、学生時代は勉強はできるけれどもしょっちゅう休む生徒だった。勉強を頑張ったが、その分疲労し、進級が危ぶまれるほど休んだ。今、就職してからは、超勤を多くするけれどもその分疲れて体調を崩し、年休もたくさんとるという形になっている。

 だが、そういう頑張っては体調を崩しというサイクルは果たしてよろしいのだろうか。そもそも適度に頑張り、体調を崩さない働き方が望ましいのではないだろうか。これから人生百年時代、健康維持はとても大事だ。無理な働き方をしているといずれ体にガタが来る。それを防ぐためにも、適度に頑張り体調を崩さない働き方が望ましい。

 実際、QOLという観点からも、頑張っては体調を崩しという生き方は苦しいし辛い。それよりは適度に頑張り体調を崩さず健康も維持する方がQOLが高く幸せになれる。

 頑張ることは確かに悪いことではない。だが、同じ成果はそんなに頑張らなくても出せるかもしれない。波のある生活よりも定常的で安定した生活の方が望ましい。仕事の都合から頑張らざるを得ない時もあるかもしれないが、なるべくなら適度に頑張り安定的に仕事をした方が健康維持のために望ましい。