社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

アンデシュ・ハンセン『運動脳』(サンマーク出版)

 

 運動することで脳が活性化することを数々の実験に基づいて立証している。速めのウォーキングやラニングを継続的に行うだけで、人間の脳は活性化する。運動は脳をストレスから守り、脳の集中力を高め、うつの回復に役立ち、モチベーションを湧かせ、脳の記憶力や創造力を高める。それぞれについて科学的な根拠を示し、説得的に運動の効果を説いている。

 今や健康ブームならず運動ブームが到来していると私は思っている。実際私も、近場へ買い物に行くときはなるべく歩いていく、歩いて無理でも自転車で行けるなら自転車で行く、などしてなるべく車を使わないようにしている。それは燃料費の節約でもあるしCO2の削減でもあるけれど、何よりも運動することが大事だからだ。そして、運動の効果はこのように科学的に立証されている。運動した後に訪れる爽快感、ハイな感じ、そういうものが快いというのもあるが、それ以上に運動は脳細胞を作り出し脳を活性化するのである。必読であろう。