ベッカリーアやケルゼンを読んでいると、こいつらとてつもなく頭が良いぞ、と感心してしまう。こういう天才たちによって歴史は動かされてきた。天才じゃない自分にはいったいどこまでできるのか。
私は大学入試センターの適性試験で上位2%だったが、逆に言えば上位2%に過ぎない。上位1%や、上位0.5%くらいじゃないと、研究者としては務まらないのではないかと思えてくる。IQの壁というものは常にあって、これは生物学的に克服不能である。
しかしどの分野にでも天才はいるものだ。その見分けがつくようになったということは、私も法律学にだいぶ深入りしてきたということだろう。天才に生まれたかった。切実だけれど虚しい願いだ。