社会科学読書ブログ

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それぞれ

 大学時代の友人が、医学部の編入試験に受かったそうである。この友人は頭がよくて、いつも話していると楽しい。文一から教養学部に来たが、法律のことは全く分からない。だから当然私のほうが詳しい。大学院に一発で受かったが、卒論が書けずに留年し、修士課程では学振に通ったにもかかわらず結局修論が書けなかった。私としては、彼のような優秀な人間ほど研究者になってほしいと思うのだが、彼はもう哲学に疲れたらしい。それで職に就くため、law schoolか医学部か迷ったが、国家試験の合格率の高さから医学部を選んだ。

 彼も結局私と同じく進路変更したわけだが、それでよかったのかは私にはよくわからない。彼ほど優秀でなくても、研究者として就職している人は世の中にたくさんいるだろう。結局彼は研究に向いていなかったのだろうか。まあとにかく、九州に行くことがあれば彼と会って語り明かしたい。