社会科学読書ブログ

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 自分よりもっと大変な思いをしている人が世の中にはたくさんいる。例えばうつ病患者とか。自分はメンヘラではないとしてもグレーゾーンに位置していると思う。だが、本物のメンヘラは本当に苦しい思いをしているのだ。友人にうつ病の人がいて、その人の話を聞かされて、自分なんて全く健康なんだと思い知らされた。もちろん自分よりもずっと健康な人も多数いるわけだけれど。

 とにかく被害者意識や加害者意識はもう捨てたい。被害者意識は憎しみや悲しみを生み、加害者意識は自責や自己否定を生む。いつまでも昔のことにこだわっていてはいけない。多分そのコンプレックスから解放されると、自分は健常に戻るのだと思う。

 昨日7年ぶりくらいに会った友人と話した。頭の良い人と話すと楽しいが疲れる。非常に密度の濃い時間だった。彼は私と同じ高校を出て一緒に現役で東大に入り、そのまま理系で博士号を取得し、いまは文部省の研究員をしている。とにかく理知の人だった。感受性の人ではない。そこが私との違いだった。私は論理的に考えたり話したりすることも得意だが、感性を研ぎ澄ませていろんなことを感受することも得意である。理知の人ってこういう感じなんだなあ、とつくづく思った。