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社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

雑感

 日本国憲法明治憲法の改正によって基礎付けられるとする説があるようだ。だが、日本国憲法において主権者は国民であり、明治憲法において主権者は天皇である。明治憲法の改正によって日本国憲法を正当化するということは、つまりは天皇の意思によって日本国憲法を正当化するということだ。だが、日本国憲法は国民の意思によって正当化されるのであり、もはやその観点からは、明治憲法はなんら正当性の根拠を持たないものということになる。とすると、国民主権原理から無効である明治憲法をいくら改正したところで、無効なものは何も根拠付けることはできない。明治憲法の改正は日本国憲法の正当性を根拠付けられない。「改正」とは、旧法の通用性を根拠に、旧法の通用性を維持したまま、新法の通用性を基礎付けることである。新法が旧法の通用性を根本から否定するものである場合、もはや改正は無効である。やはり八月革命説は妥当か。