社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

Joe『「私、子育て向いてないかも」がラクになる本』(日本実業出版社)

 子育てのポイントをわかりやすく解説。子どもの心は植えつけず耕すこと。植えつけ子育てとは、知識やルールなど、親の頭の中にあるものを子どもに教え込むこと。耕し子育てとは、子どもの発言や行動などを親が受け止め、リアクションすること。子どもの心を耕すことが、子供の将来の生きやすさにつながる。子どもは「放牧」で育てる。最低限のルールは柵として設定するが、それ以外は自由に行動させる。そのことで、子どもは主体的になり、未来を築けるようになる。母親は強さとやさしさのバランスがとれた「カッコイイ母親」になるのがよい。

 どのような子育てを受けたかによって、子供の将来が決まってくるのは何となくわかる。子どもの自己肯定感や主体性をはぐくむには、著者が言うような「耕し子育て」が有効なのは何となく気づいていた。実際に子育てしていくうえで非常に参考になる貴重な本だった。本当に、読んでよかったと思える本である。世のお母さんたちにおすすめできる。