社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

予想もしない動機・行為

実行行為と結果発生の間に介在する事情のうち、特殊な事情は相当因果関係の判断において判断基底から除かれる。だが、実行行為自体が、行為者や一般人が予想もしないものだった場合はどう考えたらよいのか。あるいは、実行行為の動機が予想もしないものだっ…

職務の適法性

公務執行妨害罪においては、職務の適法性が「書かれざる構成要件」として要求されるとされている。だが、職務の適法性は構成要件要素というよりは違法要素なのではないだろうか。 傷害罪は、被害者の同意がある時、違法性が阻却される。これは、同意によって…

学問の内在化

大学院にいて思ったのは、大学院の性格上、学問を内在化していない人が意外と多かったということだ。学問を内在化するとは、物事を学問的に認識する態度を形成するということだ。法律学についていえば、ただ条文や学説や判例を機械的に覚えるのではなく、そ…

それぞれ

大学時代の友人が、医学部の編入試験に受かったそうである。この友人は頭がよくて、いつも話していると楽しい。文一から教養学部に来たが、法律のことは全く分からない。だから当然私のほうが詳しい。大学院に一発で受かったが、卒論が書けずに留年し、修士…

長期的に

どうやら治ったと思っていた風邪がぶり返したようです。昨日は何もせず休んでいました。今日も思い切って休もうと思います。長期的に見れば治すときにきちんと治しておいたほうが良いからです。何もしないことには、罪悪感やら、もったいない気持ちやら、あ…

不調

ここ最近心身共に不調だ。せきやくしゃみ・鼻水が出たり、胃腸がおかしかったり、いまいちやる気が出なかったりする。疲れが出たのかなあ。一週間くらいゆっくり休んだほうがいいのだろうか。今後のためにも。ただ、一度休んでしまうとそのままずるずると休…

物権的請求権

物権的請求権は、占有の訴え(197−200)をもとにして、占有権にすらそれらの訴えが認められているのだから所有権にも当然それらの訴えに類似したものが認められるだろう、という考慮に基づいて実体法上認められている。それは、返還請求権、妨害排除請…