社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

イェーリング『権利のための闘争』

権利のための闘争 (岩波文庫)作者: イェーリング,Rudolf Von Jhering,村上淳一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1982/10/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 37回この商品を含むブログ (28件) を見る 権利を侵害されたとき、我々はどんなことを感じ、また…

ある方に「善良な人」と言われた。それがとても嬉しい。客観的に見れば現在の自分は善良なのだ、というのは目覚ましい発見だ。どんな悲しみも、どんな加害意識も、すべて救済されていきそうだ。悪いことでも悪いと知りながらやらなければならない、そういう…

僕は自分の魅力というものが肯定できない。自分には魅力がない。付き合ってくれてる人は、僕の魅力に惹かれたからではなく、むしろ可哀そうに思って僕と付き合っているのではないか。そんなことを思う。誰からも根本的には拒絶されていて、誰からも求められ…

三分の二

とうとうのこり4カ月だ。最近民法については、暇を見つけて旧司の択一の過去問も解いている。暇つぶしに解くというのがちょうどいい。択一模試の復習をやっている。択一六法ももうすぐ終わり、論文の問題集を徐々に始めて行く。争点や重判も少しずつ読みな…

ケルゼン『純粋法学』

純粋法学作者: ケルゼン,横田喜三郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/06メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 純粋法学とは、純粋な法律理論である。どういう意味で純粋であるかというと、一切の政治的イデオロギーと自然…

進み具合

択一六法刑法終了。残すは民訴と商法。択一模試の復習を始めた。徐々に論文にシフトしていく。いい感じで進んでいる。では。

行政行為と科刑

行政行為とは、国民の権利義務・法律関係を直接権力的に具体的に確定する行為のことであるが、刑罰を科する行為もまた、この行政行為の要件に該当しないだろうか。科刑もまた、国民の義務を直接具体的・権力的に形成するものだからだ。 さて、行政行為が違法…

権限=他律決定

自分のことは自分で決めるし、自分についてはどんな愚かなことをやっても国家は介入しない。自分のことは自分が絶対的に排他的に支配していて、自分のことは自分で処分できる。イェーリングは『権利のための闘争』において、権利を主張することは自己の倫理…

結果

模試の結果が出ました。やはり民事系がやや悪く、公法系がやや良い。全体としてまだまだ。よし、次回は少なくとも足きり点は越えるように頑張る! この程度ではまだちゃんとした自信が持てない。本試験には自信をもって臨みたい。

lawschool.ringから来る人がめっきり減ったな。更新を反映しなくなったし、あそこのブログもほとんど更新してないものばかり。このブログもどんどん孤立していくのか。被アンテナ数も6件に過ぎない。それでもユニークアクセスが一日平均50アクセスくらい…

賀状

一緒に勉強会をしていて、去年一足先に受かった友人から年賀状が来ました。だいたい次のような内容。 二人でやってきた勉強は間違っていなかったと確信している。今は苦しいかもしれないが君はほんのあと少し・あと一歩だ。君らしく今までやってきたことを出…

内藤淳『自然主義の人権論』

自然主義の人権論―人間の本性に基づく規範作者: 内藤淳出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/04/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (12件) を見る 人権は普遍的なもの、前国家的なものだと憲法の通説は教える。だが、歴史的…

無効・取消・不存在

行政行為であれ会社の行為であれ法律行為であれ、それが無効であるか取り消しうるか不存在であるかは、その行為の性質によって決まると思われがちである。行為が無効としての性質、取り消し得るという性質、不存在という性質を備えている。一見これは正しい…

美しく

美しく生きたいと思うのです。ですが、先日高校の恩師としゃべっていたとき聞いたのですが、恩師を訪ねてきた教え子が、何やら建設業をやっているらしく、生き延びるためには汚いこともやらなければならないと言っていたそうです。そこで僕は、究極の二択が…

受験生ブログ

受験生のブログを見ると、自分も頑張んなきゃって気になりますね。同じ模試で自分よりいい点とってたり。サボっている暇はない。今僕は勉強仲間がいない状態だから、受験生ブログを見て、ライバルを作ろうと思います。 TKCの結果を友人に知らせたところ、…

法人処罰

独禁法95条には、法人の代表者や従業者が違反行為をしたとき、違反者だけでなく法人も処罰するとしている。判例は法人処罰・両罰規定の根拠を他人の違反行為に対する監督義務違反の推定に求めている(過失推定説)。ところで法人は責任主体になりえるのだ…

情報罪

犯罪と言うと、有形的暴力によって法益侵害が引き起こされるケースが良く想起されるが、無形的情報によっても法益侵害は引き起こされる。情報を利用した犯罪というものがあるのだ。これは特に刑法典に体系づけられているわけではないか、情報を操作すること…