社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

 抱き枕を抱えて横になりながら、すべてから逃避した。

 俺は人間ではない・・・物質だ・・・いや、俺は存在していない・・・世界も存在していない・・・これはすべて幻だ・・・悩みも苦しみも問題も戦いも何も存在していない・・・すべては幻だ・・・そうだ世界は無なのだ・・・何も存在していない・・・俺も存在していないし世界も存在していない・・・すべては無だ・・・

 思ったのだが、仏教とかの無の思想ってこういうところから生まれたのではなかろうか。つまり、生老病死の苦しみからの逃避として、現実逃避の極致として。