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ウォーキングについて

 私は40歳にもなり、健康診断でも脂肪肝の診断を受けるようになったため、土日はたいてい筋トレとウォーキングに励んでいる。もちろんきっかけは生活習慣病を予防するためだが、ウォーキングは始めてみるといろいろとメリットがあることが分かった。
 私は毎週末近くの公園に行き、そこのウォーキングコースを30分ほど歩く。少し元気のない日でも、ウォーキングをし終わったころには心と体が活性化し、やる気に満ち頭がさえてくる。ウォーキングは日光をたくさん浴びるのがよいのだろう。また、リズムの伴った有酸素運動というのもいいのだろう。BMI指数で太っているという値をたたき出していた私も順調に痩せてきており、 健康面でのメリットが大きいのはいうまでもない。
 だが、ウォーキングは単なる健康志向の行為ではなく、もっと総合的な行為のように思える。公園を歩いていると、四季折々の自然が目に入る。自然と一体化したような、深い安堵を感じるのである。また、歩いているときは割と自分の身体に注意が向かうため、日ごろ等閑視されている己の身体と親しくなるチャンスでもある。さらに、歩いていると様々なアイディアがわいてくる。あれはこうしたらよいのではないか、それについてはこうしよう。そういう気づきが導かれるのだ。また、歩くことは内省を促す。日々の雑事に紛れてじっくり考えられないことでも、歩いているときは時間があるのでじっくりと考えることができる。
 私がウォーキングについて一番良い作用だと思っているのが、この内省を促す作用である。日々浅くしか考えていないことを掘り下げて批評的に俯瞰するということ。これは自らの人生にとって役に立つだけでなく、仕事や趣味、家庭生活にも役立つだろう。私にとってウォーキングは内省の時間であり、ウォーキングが終わったころには一つ二つの気づきや発見があるものである。