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税務職員を二年間やって気づいたこと

1.課税行為は権力行為

 税金を課するという行為は一方的な権力行為である。義務者は納税しないと滞納処分を受けるのであるから、課税行為は国民の財産へ一方的に介入する行為である。であるからこそ、課税行為には重大な責任が伴う。過大に課税してはならないのは当然のこと、過少に課税してもいけない。課税は必ず平等に行われなければならないのである。それは課税行為が国民に等しく負担を強いるものであるからだ。

2.スケジュール管理が重要

 課税には当然スケジュールがある。課税すべき件についてはこのスケジュールにのっとって遅滞なく課税しなければならない。課税のスケジュールに自らの業務のスケジュールをうまく合わせて、ノルマをきちんとこなしスケジュールを遅らせないことが大事である。そのため、自らの体調管理に始まり、業務の進行管理をしっかりと行わなければならない。

3.事務分担を上手にやる

 課税業務は基本的にデータ処理業務であるから、すべてを正職員がやる必要はない。非正規の職員に任せても構わない業務が半分くらいあるといってもいい。人員配置にもよるが、正職員の高い人件費を単純業務につぎ込むべきではない。単純業務はなるべく非正規の職員にやってもらい、高度な判断を要する行為や難度の高い業務について正職員は積極的に取り組むべきである。