社会科学読書ブログ

社会科学関係の書籍を紹介

郭四志『産業革命史』(ちくま新書)

 産業革命の歴史について詳述した本。第一次産業革命は、イギリスで起きた動力・エネルギー革命を中心として、蒸気機関の発明をもとに工場制機械工業が始まった。第二次産業革命は、ドイツ・アメリカを中心とする重化学工業による革命であり、大量生産・大量販売・大市場をベースとしていた。第三次産業革命は、情報革命であり、インターネットの劇的な発展によりネットワークを利用する様々なサービスが生まれた。第四次産業革命は、IoT、AI、新エネルギーなどの分野におけるイノベーションであり、ごく最近起きたものである。

 産業革命というと第一次と第二次のものについておもに語られるが、第三次と第四次の産業革命についても詳述されており、たいへん勉強になった。要するにパラダイムシフトがこのように起こったということであり、産業の革命は我々の生活様式の革命でもあったのだ。本書はきわめて綿密で重厚であり、これだけの資料を集めるのにだいぶ苦心したと思われる。労作である。